SpaceX、テキサス州で「Terafab」半導体工場に最大1,190億ドルを投じる可能性

TechCrunch / 2026/5/7

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要点

  • SpaceXは、テキサス州の郡当局への提案によると、「Terafab」と呼ばれる半導体製造プロジェクトについて、当初見込みで550億ドル、総額で1,190億ドルに達する可能性があるとしています。
  • 計画されている工場は、テキサス州グライムズ郡に建設される、複数フェーズの垂直統合型・次世代のチップおよび先端コンピューティング製造施設になるとされています。
  • マスク氏は、将来的に年あたり最大1テラワット相当の電力を賄える量のチップ製造を目指すと述べ、既存の半導体供給では自社のAIやロボットの需要に追いつかないとの考えを示しています。
  • Terafabの取り組みには、テスラやインテルなどの関与が見込まれ、AIサーバー、衛星、SpaceXが構想する宇宙内データセンター、自動運転車やロボット向けのチップ開発を狙うと説明されています。
  • さらに記事では、マスク氏がxAIの「Grok」シリーズAIモデル向けの計算資源確保を強めていることや、宇宙ベースのデータセンターでAI計算需要を取り込もうとしている全体戦略にも触れています。

SpaceXは、エロン・マスクの宇宙企業で、同時に彼のAI企業であるxAIも傘下に置いていますが、テキサス州グライムズ郡で半導体工場を建設するために、少なくとも当初は550億ドルを投じることを検討していると、郡のウェブサイトに掲載された提案が伝えています。

同社は、提出書類によれば、このプロジェクトへの総投資額は1190億ドルに達する可能性があると見積もっており、「マルチフェーズ(複数段階)、次世代、垂直統合型の半導体製造および先端コンピューティングの製造(ファブ)施設」になるとしています。

マスクはこれまで、このプロジェクト(「Terafab」と名付けられた)について、テスラもリソースを提供することになるとした計画を明らかにしていました。両社はチップ製造の大手であるインテルを、この取り組みに投入し、AIサーバー向け、衛星向け、宇宙空間におけるSpaceXの提案データセンター向け、さらに自律型のテスラ車両およびロボット向けのチップ開発を目指しています。

億万長者のマスク氏は、製造施設は将来的に、年間1テラワット分の電力を賄えるだけのチップを製造することになると述べており、半導体メーカーが、同氏の企業の人工知能やロボティクスのニーズに対して十分な速さでチップを作れていないと主張しています。「私たちはTerafabを作るか、作らないかだ。そしてチップが必要なので、Terafabを作る」と同氏は書きました。

ただし、マスクは今週火曜日の投稿で、テキサス州グライムズ郡は工場候補地のうちの1つにすぎない、と記しています。

この提出書類は、マスクが、xAIがAIモデル「Grok」シリーズを学習し、その稼働を支えるのに十分な計算能力を確保できるようにする取り組みを強めている中で出てきたものです。さらに同氏は、xAIとSpaceXを組み合わせる大きな理由だと挙げている、宇宙空間にデータセンターを建設してAI計算需要を取り込むことにも意欲を示しています。両社統合体は評価額1.25兆ドルとされており、6月に上場する見通しだと報じられています。