米Anthropicは3月31日(現地時間)、同社のAIコーディングツール「Claude Code」の流出コードを巡り、米GitHubに対してデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく削除申請を行った。GitHubが公開した申請記録で明らかになった。
公開された文書によると、Anthropicは問題のコードについて、自社の著作物であり、無断で公開されたものだと主張している。また、該当コードはオープンソースライセンスではなく、再配布が認められていないと説明している。
削除対象は、最初に公開されたとみられるリポジトリ(nirholas/claude-code)だけでなく、そこから派生した多数のフォーク先リポジトリのURLに及ぶ。Claude CodeのソースコードはGitHub上で数万回もフォークされるなど爆発的に拡散していたため、GitHubは親リポジトリを含む約8100件のリポジトリネットワーク全体に対して一斉に削除対応を行う異例の措置をとった。
Anthropicによる法的措置の本格化を受け、開発者コミュニティの動きにも変化が生じている。訴訟リスクを懸念した一部の開発者は、自身の環境から流出したコードのスナップショットを削除し始めた。代わりに、著作権侵害を回避するために元のコードを直接コピーせず、アーキテクチャやパターンの構造のみを参考にしてPythonでゼロから再実装する“クリーンルーム設計”のプロジェクトなどに移行する動きも見られる。
GitHub上の公開リポジトリは削除されたが、いったん流出したコードの拡散を完全に止めることは難しい。コードの内容からツールの設計や実装に関する知見が共有される可能性があり、類似機能の模倣や脆弱性探索に利用される懸念もある。また、今回の問題は人為的ミスによるものと説明されているが、内部コードが外部に公開された事実は変わらず、今後は再発防止策や公開プロセスの管理体制が問われることになりそうだ。
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