「型安全でコードを呼び出す」 AIエージェント開発の新基盤「Agent Framework」RC版公開

ITmedia AI+ / 2026/3/27

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要点

  • MicrosoftはAIエージェント開発フレームワーク「Microsoft Agent Framework」を.NETおよびPythonでRC版として公開し、GAに向けた最終段階に入ったと発表した
  • Semantic Kernel/AutoGenの後継的位置付けで、エージェント作成・オーケストレーション・デプロイを統一的なプログラミングモデルで提供する
  • 型安全なツール定義により、エージェントからコード(関数ツール)を呼び出せる仕組みを強化している
  • グラフベースのワークフローで逐次実行/並行/ハンドオフ/グループチャット、ストリーミング、チェックポインティング、人間の介在(HITL)など複数の実行パターンに対応する
  • Microsoft Foundry/Azure OpenAI/OpenAI/Claude/Copilot/Bedrock/Ollamaといったマルチプロバイダーに加え、A2A/AG-UI/MCPなど相互運用性の標準規格もサポートする

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 Microsoftは2026年2月19日(米国時間)、AI(人工知能)エージェント構築フレームワーク「Microsoft Agent Framework」が、「.NET」および「Python」の両言語でリリース候補(RC)ステータスに到達したと発表した。RC版はAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)仕様の安定化とバージョン1.0で提供予定の全機能が完成したことを意味し、GA(一般提供)に向けた最終段階に入ったことになる。

Microsoft Agent Frameworkの開発画面。グラフベースのワークフローで複数エージェントの連携や実行状況を可視化できる(提供:Microsoft)

型安全なツール定義で、コードを呼び出す機能も

 Microsoft Agent Frameworkは、AIエージェントの構築、オーケストレーション、デプロイのためのオープンソースフレームワークだ。これまでMicrosoftが提供してきた「Semantic Kernel」と「AutoGen」の後継として位置付けられ、.NETとPythonで統一されたプログラミングモデルを提供する。

 主な特徴は以下の通り。

  • シンプルなエージェント作成
    • 数行のコードでゼロから実際に動作するエージェントを構築できる
  • 関数ツールへの対応
    • 型安全なツール定義(Type-safe tool definitions)で、エージェントがコードを呼び出す機能を付与
  • グラフベースのワークフロー
    • シーケンシャル(逐次実行)、並行処理、ハンドオフ(引き継ぎ)、グループチャットなどの多様なパターンに対応し、ストリーミング、チェックポインティング、ヒューマンインザループ(人間が判断に介在する機能)をサポート
  • マルチプロバイダーのサポート
    • 「Microsoft Foundry」「Azure OpenAI」「OpenAI」「GitHub Copilot」「Anthropic Claude」「Amazon Bedrock」「Ollama」など主要プラットフォームを横断して利用可能
  • 相互運用性
    • 「A2A」(Agent-to-Agent)、「AG-UI」(Agent-User Interaction Protocol)、「MCP」(Model Context Protocol)などの標準規格をサポート

 Microsoftは、Semantic KernelやAutoGenでエージェントを構築してきた開発者向けに、Microsoft Agent Frameworkへ移行するためのガイドを公開している。

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