Agentregistry OSSでMCPサーバーとツールを管理する

Dev.to / 2026/4/5

💬 オピニオンDeveloper Stack & InfrastructureTools & Practical Usage

要点

  • この記事では、MCP(Model Context Protocol)を、Anthropic起源の標準として説明します。これはJSON-RPC 2.0経由でエージェントが呼び出せるツールサーバーをホストするための仕組みであり、エージェントが多数の生のAPIに直接やり取りする必要を減らします。
  • MCP導入における重要な運用上の論点――セキュリティ、ストレージ/配置場所、バージョン管理――を整理し、こうしたガバナンスと信頼性のニーズに対してMCPレジストリが役立つと主張します。
  • 本記事では、agentregistry OSSのハンズオンのセットアップ手順として、スクリプトによるインストール方法と、デーモンコマンドでの起動方法を案内します。
  • agentregistryをローカルで実行すると、レジストリを管理するためのUIが公開され、登録済みのMCPサーバーのツールを、後にエージェント内で利用できるようになる点を述べています。

MCPに関して大きく3つのトピックがあります:

  1. MCPサーバーが安全(secure)だと、どうやって分かるのですか?
  2. それはどこに保存されますか?
  3. バージョン管理されていますか?それとも誰かがいつでも勝手に変更できてしまいますか?

そして、ここでMCPレジストリを持つことが重要になります。

このブログ記事では、MCPサーバーを安全に保存する方法と、後であなたのエージェント内で使用するために利用可能なツールを学びます。

クイック復習:MCPとは何ですか?

Model Context Protocol(MCP)はAnthropicによって作成され、オープンソース化された仕様/標準です。MCPの目的は、ツールをホストするサーバーを用意し、そのツールが、あなたが取り組んでいる内容に対して特定の機能を実装できるようにすることです。たとえば、Kubernetes用のMCPサーバーを使えば、Podの一覧表示/詳細表示/ログ取得から、オブジェクトのデプロイまで、Kubernetesに関するあらゆることを行えます。MCPは、内部でJSON-RPC 2.0を通信レイヤとして使用し、エージェント(クライアント)と、サーバー上にホストされるMCPツールの間の通信を行います。

「MCPは死んでいるのか?」という論争

今週、NYで開催されたMCPDevSummitに参加していて、理論的な観点からMCPサーバーのツールが必要な理由をうまく説明している基調講演を聞きました。現時点では、エージェントがMCPサーバーのツールに話しかける方が、何十個、何百個ものAPIを直接話しかけるよりも簡単かもしれません。その理由は、エージェントがツールを呼び、そのツール(裏側では、単なる関数/メソッドです)がAPIを呼び出すだけ、という形の方が単純だからです。ここで起こり得るのは、使うトークン数の削減やコンテキストの肥大(bloat)の削減、そしてうまくいけば、より良い結果につながるということです。

agentregistryをローカルで設定する

MCPを大まかに理解できたところで、このブログ記事の実践パートに入っていきます。このセクションでは、agentregistryをデプロイします。所要時間は約30秒です。

  1. agentregistryの最新バージョンを取得します。
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/agentregistry-dev/agentregistry/main/scripts/get-arctl | bash
  1. 以下のコマンドを実行します。これでagentregistryのデーモンが起動します。
 arctl daemon start

次のような出力が表示されます:

Starting agentregistry daemon...
✓ agentregistry daemon started successfully
  1. Dockerを開くと、agentregistryが動いており、クリックしてUIにアクセスできるリンクが表示されます。

これでagentregistryのUIが表示されるはずです。

補足:リモートのレジストリがある場合は、次のように接続できます:

arctl --registry-url http://YOUR-HOST:12121 version

agentregistryにMCPサーバーを追加する

agentregistryをデプロイしたら、MCPサーバーをレジストリに追加して保存とセキュリティを確実にします。テスト目的として、GitHubに保存されているfilesystem MCPサーバーを使います。

  1. arctl mcp publish を使って、次のフラグを渡します。
    1. MCPサーバー:server-filesystem
    2. タイプ:NPM
    3. バージョン:0.6.3
arctl mcp publish io.github.modelcontextprotocol/server-filesystem --type npm --package-id
  @modelcontextprotocol/server-filesystem --version 0.6.3 --description 'MCP server for filesystem access' --git
  https://github.com/modelcontextprotocol/servers.git -v

これで、MCPサーバーがあなたのレジストリに表示されます。


UIからあなたのMCPサーバーを追加することもできます。

  1. 紫色の+ Addボタンをクリックし、Serverを選択します。

  1. MCPサーバーに関する詳細を追加します。

結論

MCPサーバーのようにセキュリティインシデントが起こりやすいものを、安全で確実に保管できる場所を持つことは、AIを使うときにあなたや組織に適切な体制(posture)を作るための鍵です。そのため、agentregistryはエージェントのスキルやプロンプトを保存する用途にも使えます。あなたが使っている大部分が、関数/メソッド(MCPサーバーツール)か、.MDファイル/テキストファイルのどちらかである以上、シャドーAIが簡単に発生してしまいます。