本特集の内容は原稿執筆・編集期間(2025年11月〜12月)での情報や各種ソフトウエア/サービスのバーションに基づいています。生成AI関連のソフトウエアは変化が非常に速いので、本特集の通りに操作しても、ソフトウエアが正しく動かない可能性があります。この点はご留意ください。
プログラミングやソフトウエア開発向けのAIエージェントは、様々なAIエージェントの中でも最も実用性が高く、急速に普及しつつあります。
この特集で紹介する「OpenHands」も、そのようなAIエージェントの一つです。本特集では、OpenHandsを利用して、簡単なプログラムを作成する方法を説明しましょう。
Devinの“オープンソース代替”
OpenHandsは、米All Hands AIがオープンソースで開発するAIエージェントで、もともとは「OpenDevin」という名前でした。OpenDevinの「Devin」とは、米Cognition AIが提供する、最近人気が高まっているソフトウエア開発向けのAIエージェントのことです。ただし、Devinは有料なので、誰でも気軽に使えるものではありません。
OpenHandsは、このDevinの“オープンソース代替”と言えるものです。当然、OpenHands自体は無料で利用できます。
OpenHands CLIを使う
OpenHandsは、次のようなツールやサービスで構成されています。
OpenHands CLI:
コマンドラインインタフェース(CLI)で使うOpenHands。パソコンへのインストールが必要。
OpenHands Local GUI:
Webブラウザで利用するOpenHands。パソコンへのインストールが必要。
OpenHands Cloud:
Webブラウザで利用する、クラウド版のOpenHands。パソコンへのインストールは不要。機能を強化するサブスクリプション(有料)もある。
OpenHands Software Agent SDK:
自作のプログラムでOpenHandsを制御できるソフトウエア開発キット。
OpenHands LM:
Qwen Coder 2.5 Instruct 32BをベースにしたLLM(大規模言語モデル)。
OpenHands Enterprise:
VPC(仮想プライベートクラウド)でのセルフホストで利用する、企業向けの有料サービス。
この中で、ここでは2025年10月にバージョンが1.0.0になったばかりのOpenHands CLIを使うことにします。
ただし、日経ソフトウエア編集部で動作検証したところ、OpenHands CLIの最新版(v1.4.1)は後述するGemini APIとの“相性の悪さ”があることが確認されました。“相性の悪さ”の理由は解明できませんでしたが、このようなことはソフトウエアの世界ではよくあることです。実は筆者の環境では最新版に近いOpenHands CLI v1.3.0とGemini API(gemini-2.5-flash)の組み合わせで正しく動いています。しかし、ここでは念のために少し古いバージョンのOpenHands CLI v0.59.0を使うことにします。OpenHands CLIの最新版とv0.59.0は多少の違いはあるものの、本質的な部分は変わりません。
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