【前編】Claude Code「AI秘書」を作ってみたらチャット系AIには戻れなくなった話

note / 2026/4/26

💬 オピニオンIdeas & Deep AnalysisTools & Practical Usage

要点

  • Claude Codeで「AI秘書」的な仕組みを自作し、チャット型AIの使い方から自分の業務フローを作り替えた体験が語られている。
  • “チャットに投げる”よりも、秘書のようにタスク実行や段取りまで含めた運用へ寄せると利便性が大きく変わるという主張が中心。
  • 実装・運用の試行錯誤を通じて、ツールとしてのAIの使い道が単なる応答生成から拡張される点が示される。
  • 前編として、まずは作ってみた結果(戻れない感覚)と得られた示唆を共有する構成になっている。
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【前編】Claude Code「AI秘書」を作ってみたらチャット系AIには戻れなくなった話

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こんにちは!AIクリエイターのinstkoniです。

普段は「異世界の音楽家 / AI Motion Musics」というYoutubeチャンネルを運用してAI音楽やMV(MusicVideo)を作成して発信しています。


【記事概要をPodcastでも聴けます‼️】
<!-- podcast -->



今回のテーマは「AI秘書を作って、1ヶ月ぶん回してみた」です‼️🔥




みなさんは「AI秘書」という言葉を聞いたことがありますか?




一言で言うと、AIエージェントを活用して「自分専用のコンシェルジュ」を作るようなイメージです。




たとえば、こんな使い方をイメージしてください。




「昨日やったことはこれだけ。全体でどこまで進んでいて、今日は何をやるべきか」そういった作業管理や進捗確認を、AIに任せてしまおうというわけです。



人間が全部采配するのではなく、AIを「自分の相談役・秘書」として育てていく。それがこの記事のテーマです。



はい、というわけで、この記事は、2026年3月下旬から約1ヶ月、実際に僕が副業の現場で、「秘書+擬似会社運用」をぶん回してきた「現場ログ」です。




ClaudeCodeで擬似会社を使って日頃のSNS運用などを「秘書ファースト」で1ヶ月走ってみた結果を、前後編でまとめます。




前編では第1〜3章 = 発想転換から1ヶ月運用の実感まで
後編で部門拡張と日報・PDCAの話に入ります。


🤖「Claude Codeって結局コード書くツールじゃないの秘書って何?」🤖
🤖「ChatGPTじゃダメなの?わざわざClaude Codeでやる意味は?」🤖
🤖「1ヶ月運用って、正直しんどくないですか?」🤖

正確には、「Claude Codeで自分専用のAI秘書を作る」という話なのですが、
単なるハウツー記事とはしていません。



そんな疑問を全部潰しにいきます。さぁ、行きましょう🚀





第1章: 単一チャットAIの限界と「会社を作る」という発想に出会った日💡

まず、そもそもなぜAI秘書を作りたくなったのか。



きっかけは、単一チャットAI(ChatGPT・Claude Web・Geminiなど)への、静かな苛立ちでした。。

どれも優秀なツールです。でも、毎回使うチャットはどうしても「使い捨て」になってしまう。




コンテキストの制限があるので、使い捨ては仕方がないのですが、チャット量が増えるたび、毎回同じモヤモヤが来るんです。


👤「このAIとの会話、どこに残っているんだっけ?」
👤「昨日決めた方針、また最初から説明しないといけないのか。」
👤「いいアイデアもらったけど、この履歴、後で探せないな」。

この感覚、わかる人にはすごくわかると思うんですよね。




3つの課題はこちらっ!




この課題に対して最初に試みたのが、「Skillsを量産する」という方法でした。




SkillsとはAIに特定の役割や手順を覚えさせる命令書」のようなもので、ManusやClaude Codeに登録しておくと、毎回説明しなくても同じ動きをしてくれます。




よし、Skillsをガンガン作ればいい‼️」と、わき目もふらずどんどん登録。複雑なものはClaude CodeでPythonスクリプトを個別開発しました。



ここまではよかったですが「問題は運用」でした。



想像してみてください、100個のSkillsを「どのケースでどう使うか」、毎回自分で判断しながら運用するのは、かなり大変です。




つまりSkillsをどう運用するか、ユーザ側に重くのしかかってくるわけです。



はっきり言います。全てのSkills運用を一人でやるのは無理です。

せっかく作ったSkillsも、管理が追いつかなければ
あれ、どのSkillを使えばいいんだっけ?」と記憶頼りになってしまいます




管理がきついっ・・




※Skillsについてご存知ない方はこちらをどうぞ👇




そこで出会ったのが、「プログラミングチュートリアル」さんの「Claude Codeで会社を作る」という動画でした。






ツールの話ではなく、発想の転換の気づきをもらいました。



この会社概念は、AIチャットのやり取りのおいしいところだけをアセットとして登録する仕組みとして色々な方が使えると思います。

ただ、会社経営という内容だとなかなか一般層にはお伝えしづらい。。。




動画はフル会社経営の内容だったのですが、Shinさんご本人がXでこう補足していました。

昨日のYouTubeではClaude Codeで会社経営しようという動画を上げました。普段の業務から組織を自動で構築するスキルも用意しています。

ただ、個人的にはClaude Code秘書から作り初めて、必要になったら部署を作って拡大していく方が学びが多いし無駄がないと思います👀https://t.co/2Zfm0wBHsN

— Shin@プログラミングチュートリアル (@Shin_Engineer) March 10, 2026


秘書から作り始めて順々に拡張していけばいいとのこと…‼️



今運用していて思いますが、AI秘書こそこの組織の要であり、お世辞抜きにこのアーキテクチャの最高体験だと思っています。




また、Hexabaseの解説記事も同じ論点を突いていて、この一節が結構刺さりました。




従来AIは優秀なコンサルタントClaude Codeは手を動かす優秀な部下

「従来AIは優秀なコンサルタント、Claude Codeは手を動かす優秀な部下」Claude Codeは、ユーザーにより近い存在。この違いが、まったく異なる運用性を生み出すわけです。




相談相手としてのAIから、手を動かす部下としてのAIへ。この発想の転換をすると、「会話が流れて消える」問題の見え方が変わります。




発想の転換していきましょー。




オフィス(ディレクトリ)があり、就業規則(CLAUDE.md)があり、引き出し(notes/)がある。一箇所にすべてが集約されるわけです。



この「自分のAIとのやりとりを、ぜんぶ一箇所に集約できる」という未来像には、率直にワクワクしました。




散らばった会話ログ、バラバラのプロンプト、失われたアイデア。それらが一つの組織にまとまる予感。




本業+副業で時間が足りない自分にとって、「分身が育っていくイメージは強烈な希望」でした。




第2章: 秘書ファーストで始めた1ヶ月 — 15分セットアップから運用開始まで✅

最初は自分で会社の仕組みを作ろうとしました。




しかし、動画で公開されている「会社一式を作る」フルセット版(プラグイン ”cc-company” )が非常に洗練されているため、こちらを使うことにしました。



公開されているGitHubのURLはこちらになります。

(会社)Claude Code Company Plugin👇
https://github.com/Shin-sibainu/cc-co...
(秘書)Claude Code Secretary Plugin👇
https://github.com/Shin-sibainu/cc-se...



<!-- infographic: `.company/`ディレクトリツリー+15分セットアップフローの図 -->



🔵15分セットアップの具体的なフロー

Shin氏が公開しているプラグイン `cc-company` を使います。Claude Code上でそのまま実行できるコマンドはこれです👇



# 1. ターミナルで作業ディレクトリに移動してClaude Codeを起動
mkdir my-ai-company
cd my-ai-company
claude

# 2. プラグインのマーケットプレイスを登録
/plugin marketplace add Shin-sibainu/cc-company

# 3. 秘書+会社スキルをインストール
/plugin install company@cc-company

# 4. スラッシュコマンド実行
/company



この後の流れです。

① `/company` を実行 → Claude Codeに登録したスキルがキックされる
② オンボーディング2問に答える → 本当にこの2問だけ
   「事業・活動は何ですか?」
   「目標・課題は何ですか?」
`.company/` ディレクトリが自動生成される → 秘書室の骨組みが一発で出来上がる



以上です。文字通り15分で、秘書室が立ち上がりました。



インストールには複雑なコンフィグでもなく、問いに答えるだけ」という体験は、想像以上に心地よかったです(^^)




はい、簡単ですねー?




生成された構成はこんな感じ。

.company/
├── CLAUDE.md           # 組織全体の就業規則
└── secretary/
    ├── CLAUDE.md       # 秘書室のルール
    ├── inbox/          # 迷ったらここ。日次ファイル
    ├── notes/          # 意思決定・学び・壁打ち
    └── todos/          # 日次タスク(Notion連携後はミラー)




この時点でポイントは2つ




ひとつは、CLAUDE.md が「AI社員の就業規則」として機能すること。



秘書がどう振る舞うか、どこに何を書くか、すべてMarkdownファイルに明記されており、Claude Codeはそれを読んで動きます。



もうひとつは、迷ったら`inbox/`に入れればいいという逃げ道があること。



完璧に整理しようとしなくていい、という緩さが運用を続かせます。





ゆるーく運用しましょー。足りないフォルダがあれば自分で作ればいいですー。




🟢最初の1週間で起きたこと

セットアップした翌日から、自然に以下のことが始まりました。



✅Claude Codeを開いて/company → 対話の最初に「秘書室です」と名乗る挨拶が来る
✅雑談レベルの壁打ちも `secretary/notes/` に意思決定ログとして残る
✅小さなTODOは秘書がその場で「Notionに追加しますか?」と提案してくれる
✅迷ったアイデアは `inbox/YYYY-MM-DD.md` にサクッと投げ込まれる




CLI版でもデスクトップアプリ版でも「/company」コマンドは入力できるのでイメージ画像はこちらです。



CLI版です。「/company」を実行すると。運営モードになり「CLAUDE.md」が読み出されます。




最近めちゃくちゃ使い勝手が良くなったデスクトップアプリ版



入力欄を拡大すると「/company」を入力するとスキルの説明が表示されます。




実行すると秘書室との対話となり、各部門のタスク状況が表示されます。




あ、ちなみに作成1週間ではこれくらいの組織構造になっていました。

「秘書室」「編集部」「SNS運用部」…こちらには見えてませんが、他には「Automation/QA部」という自前スクリプトを改修したりワークフローへの適用させる部門なんかもあります。




あと、この会社で働くAIエージェントさんはこちらにいます。

主にNote執筆系がほとんどですが、AIには完全には書かせてません。
最後に僕が魂をこめて、推敲・執筆しています。結構かかる・・・



地味ですが、振り返ってみると、1週間経った時点で「もうChatGPTに戻れないな」という感覚がありました。





会話が流れないというのは、想像以上に精神的に楽なんです。



あのアイデア、どこだっけ」の検索時間がゼロになる。これだけで副業の可処分時間が確実に増えます。




第3章: アセットが積み上がる体験 — 分身を育てるRPG感覚🎮

1ヶ月運用して、「単一チャットAIとの決定的な違い」を言語化するなら



それは一言で言うと「RPG」の世界観です🎮



🟣経験値が外部化されていく感覚

2026-03-26に秘書室を作って、2026-04-20の記事執筆段階。



約1ヶ月で `secretary/notes/` と `secretary/inbox/` にどれだけのファイルが溜まったか見てみたんです。



結構ちゃんと運用されています。



結果その① `secretary/notes/` 20ファイル以上が蓄積されている。
※意思決定ログ、学び、壁打ち結果、週次振り返りなど

実際の保存記録は👇
色々な内容が記録されています。こちらの中身はこんな感じ👇




ルール違反や意図しない動作もあり、その都度指摘・修正しましたが、
全体的には概ね良好な運用ができていました。




結果その② `secretary/inbox/` 20ファイル以上が蓄積されている。
※日報、クイックキャプチャ、アイデアメモなど

実際の保存記録はこんな感じ👇
色々な内容が記録されています。こちらの中身は👇


ワークフロー系のタスクの日報ですね。




実際はワークフローを回せていない時もあるので、だいたい日次で1〜2ファイル、自然に積み上がっている計算です。




ここで大事なのは、これを「頑張って書いた」わけではないこと。



秘書が会話のたびに、毎回聞き方は違いますが、
これ、意思決定ですね。Todoに記録しますか?」と聞いてくれるので、こちらは「はい」と答えるだけで勝手に記録されていく。




僕はさらにNotionとも連携するようにしているので、こんな感じで自分の組織のTodoが見えるようにしています。


Notionへの連携も「ToDoをNotionと連携したい」と秘書に伝えれば構築してくれますよ‼️



この感覚、ゲーム好きの人ならすぐピンとくるはずです。
RPGで雑魚敵を倒しながら経験値が溜まっていく、あの感じ




意識しないうちにレベルが上がっていて、気付いたら装備も増えていて、ふと振り返ると「このキャラ、強くなったな」と実感する。まさにあれです。





ちょっとずつ育つ感覚です!





🟠「同じことを2回説明しない」が当たり前に

1ヶ月運用していちばん体感が変わったのは、ここでした。同じ文脈説明をしなくなる



たとえば副業で動画編集のワークフローを考えるとき、



ChatGPTなどのチャットAIモデルだと、
毎回「自分は副業でYouTubeやってて、AI楽曲の楽曲MVを作ってて、時間は本業の合間で……」と説明し直す必要がありました。



skills中心の運用でもそれは変わりません。



秘書相手だと、これが全部 `CLAUDE.md` と `notes/` にあるので、「動画編集のワークフロー、再検討したい」で即座に本題に入れる

コンテキストの共有とも言える体験が全てのチャットで行われるのと同時に、
対話の中で必要なskillsやスクリプトが取捨選択されて利用されます。



この差、1日数分の短縮に見えて、積み上がると副業者には決定的な違いになります。



自分の場合、体感で「1日で100分以上の可処分時間が戻ってきた」イメージです。※僕は本業を除いて、1日8時間程度AIを触っているので…。




🔵分身を育てるという体験価値

ここがRPGメタファーの核心です。秘書室のディレクトリを見ていると、




「自分の思考や意思決定が外部化されたもう一人の自分」
がそこにいる感覚になってきます。



📗3週間前に悩んだ方針 → `notes/2026-03-30-week1-reflection.md` に残っている
📘先週決めたルール → `notes/2026-04-13-decisions.md` に残っている
📙ボツにしたアイデア → `inbox/` に眠っているけど検索すれば掘り起こせる

自分の分身が経験値を溜めているわけです。




正直に言うと、最初は「会社をフォルダで表現する」という発想にピンと来ていませんでした。



でも1ヶ月やって痛感したのは、フォルダで表現するからこそ、アセット化できるということ。



チャットUIに閉じ込められた会話は流れて消えるけど、Markdownファイルとして地続きの存在になった瞬間 ー 「それは資産になる」。





この章でRPGメタファーは一旦終わります。後編では組織論として、部門が自然発生していく現場と、日報&フィードバックループの話に入ります。




まとめ🎯

前編で書きたかったのは、たった3つでした。



✅単一チャットAIはアセット化しない。会話が流れて消えるのは、構造上の限界です。
Claude Codeで秘書を作ると、15分でスタートできる。答えるのはたった2問だけ。
1ヶ月で分身が育つ。RPG的に経験値が外部化されていく体験は、ハウツー記事では伝わらない質感があります。



この時点で、Claude Codeを触ったことがある方なら、今日中に秘書室を立ち上げられます。



`/company` コマンドを用意するところだけ準備が必要ですが、オンボーディングは本当に2問だけ。迷ったら一度やってみてください。


はい、まとめです!


後編では以下を扱います(予定(笑)。


  • 第4章: 秘書室だけだったのが、1ヶ月で5部署に自然拡張した話(スクリプト40本超の分布含む)

  • 第5章: 情報連携ルールと日報フロー。Notion Todoが日々溜まっていくのが、かなり楽しいという体感

  • 第6章: スクリプト×AIエージェント×ルールのフィードバックループ。副業者こそ回すべきPDCA



最後までお読みいただき、ありがとうございます‼️


さて、あなたなら次にどんなAIツールを試してみたいですか⁉️
ぜひ、コメントであなたの意見を聞かせてください‼️


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