CRC-SAM:CT、内視鏡、組織画像における大腸がんのSAMベース多モーダルセグメンテーションと定量化

arXiv cs.CV / 2026/4/29

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要点

  • 本論文では、単一モダリティに依存するのではなく、内視鏡、CT、病理組織画像にまたがって大腸がんを一貫してセグメンテーションする統一フレームワーク「CRC-SAM」を提案しています。
  • CRC-SAMはMedSAMを基盤にし、凍結したエンコーダにLoRA(low-rank adaptation)層を組み込むことで、非常に少ない学習可能パラメータで効率的なドメイン適応を可能にします。
  • 序盤データが不足しがちなモダリティに対して、基盤モデルのセグメンテーション手法を軽量に適応させることにより、臨床ワークフローでの汎用性を高めます。
  • MSD-Colon、CVC-ClinicDB、EBHI-Segでの実験では、従来の最先端ベースラインよりもモダリティ横断で優れた性能が報告されています。
  • これらの結果は、医療分野の基盤モデルに対しても軽量LoRA適応が多モーダル大腸がん解析に有効であることを示唆しています。

Abstract

本稿では、大腸内視鏡、CT、および病理画像にまたがる結腸直腸がんのセグメンテーションのための統一フレームワークであるCRC-SAMを提示する。先行研究の単一モダリティ手法とは異なり、CRC-SAMは臨床ワークフロー全体を通して一貫した、モダリティに依存しないセグメンテーションを提供する。MedSAMに基づき、凍結したエンコーダへ低ランク適応(LoRA)層を組み込み、訓練可能パラメータを最小限に抑えつつ、十分に代表されていないモダリティへの効率的なドメイン転送を可能にする。MSD-Colon、CVC-ClinicDB、EBHI-Segでの実験により、モダリティ間で優れた性能が示され、最先端のベースラインを上回るとともに、基盤モデルに基づく結腸直腸がん解析における軽量LoRA適応の有効性を強調している。