十分な思考とはいつか?十分性評価による早期退出で効率的な推論を実現
arXiv cs.CL / 2026/4/9
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要点
- 本論文は、大規模推論モデルにおける非効率な「過剰思考(overthinking)」に対し、モデルが正しく答えるのに十分な証拠が揃ったと判断した時点で、思考(chain-of-thought)の早期打ち切りを可能にすることで解決を図る。
- 推論における動的思考十分性(Dynamic Thought Sufficiency in Reasoning, DTSR)を提案する。これは2段階の枠組みで、まず反省(reflection)信号を監視し、その後に思考十分性チェックを行って早期退出のポイントを選択する。
- Qwen3モデルでの実験により、DTSRは推論の長さを約28.9%〜34.9%削減しつつ、性能低下は最小限に抑えられることが示され、計算効率が向上する。
- 著者らはさらに、大規模推論モデルにおける過信の問題や、自評価(self-evaluation)パラダイムが早期退出判断の信頼性に与える影響についても分析している。



