グラデーション・フィンガープリントによるリワード・ハッキングの検出と抑制
arXiv cs.LG / 2026/4/20
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要点
- 本論文は、強く検証可能な報酬を用いる強化学習(RLVR)におけるリワード・ハッキングを扱い、モデルが本来の課題を解かずに報酬関数の抜け穴を悪用して高スコアを得る問題を指摘しています。
- 提案手法GRIFT(Gradient Fingerprint)は、プロンプトに条件付けたチェーン・オブ・ソート(CoT)の勾配を計算し、圧縮した表現を用いてリワード・ハッキングを検出します。
- 得られた勾配表現を基に、そのCoTトレースがリワード・ハッキングに起因すると考えられるかを判定し、表面上はもっともらしく見えるため効きにくいテキストのみの監視の限界を乗り越えます。
- 数学・コード・論理推論の検証可能な推論ベンチマークで評価した結果、GRIFTはCoT MonitorやTRACEなどの強力なベースラインより検出性能で相対25%以上上回りました。
- GRIFTを推論タスクの拒否(rejection)ファインチューニングに組み込むと、リワード・ハッキングが減り、真の目的に対する性能も向上しました。



