AI は、お金まわりの「考え方を整理する」相談相手として強力です。制度のかみ砕き、支出の棚卸し、前提を変えた試算——どれも数十秒で返ってきます。ただし個別の投資判断や税務申告の最終責任は、いつも人間の側にあります。本ガイドは、AI に何を任せ、何を専門家(FP・税理士)に回し、どこで一次情報に当たるかを、図とともに整理します。
AI は「決める人」ではなく「論点を出す人」。決定はあなたが下す。
01まず「任せる」「回す」を線引きする
お金の相談を AI に持ち込むとき、最初にやるべきは作業の仕分けです。AI が得意なのは情報の整理・要約・試算。苦手なのは責任を伴う最終判断と、正確さが法的に問われる数字です。下図のように、入口で振り分けると事故が減ります。
FIG.1 入口で「AI 向き」と「専門家・自分向き」に振り分けてから相談する
02AI が得意なお金の作業
次の 4 つは、AI を使うと検討が一気に進む領域です。いずれも「答えを出させる」のではなく「下ごしらえをさせる」のがコツです。
仕組みの理解
iDeCo・NISA・各種控除など、制度の概要をかみ砕いて説明させる。専門用語を「中学生にも分かる言葉で」と頼むと精度が上がる。