企画書のドラフトを AI で:構成 → 本文 → ブラッシュアップ

AI Navigate Original / 2026/5/16

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要点

  • 時間を食うのは白紙からの立ち上げで、骨子は AI に作らせる
  • テーマ・読者・目的を指定して章立てを得る
  • 章ごとに要点を渡し、数字と固有情報は自分が用意する
  • AI の数値は裏取りし、社外秘はマスキング、事実と判断は自分

企画書づくりで一番時間を食うのは、白紙からの立ち上げです。AI を使うコツは「丸ごと書かせる」ことではなく、構成(骨子)を一緒に組み立て、本文は自分の事実で埋め、最後に磨きをかけるという3段の分業にすること。AI が得意なのは構造化と言い回しの推敲で、数字や固有情報・最終判断は人間の担当です。この記事では、その流れを具体的なプロンプトと2026年時点のツールの使い方に沿って解説します。

01 構成 02 本文 03 磨き

FIG.1 AI は構成と推敲を、人は事実と判断を。役割を分けるほど速く正確になる

大事なのは順番です。いきなり「企画書を書いて」と頼むと、それらしいが中身の薄い、誰の状況にも合わない文章が出てきます。先に枠(章立て)を固め、そこへ自分の持っている材料を流し込み、最後に第三者の目で削る——この順なら、AI の速さと自分の知識の両方が活きます。

01ステップ1:構成(章立て)を一緒に作る

最初にやるのは本文ではなく骨子づくりです。「誰に・何を・どうしてほしいか」を渡すと、説得の順番に沿った章立てを提案してくれます。曖昧なお題ほど結果も曖昧になるので、読者と目的を具体的に書くのがコツです。

新規SaaSツールの社内導入を、情報システム部門の決裁者向けに提案したい。目的は予算承認を取ること。説得力のある企画書の章立てを、各章で「何を書くか・なぜ必要か」つきで提案して。一般的な雛形ではなく、この読者・目的に合わせて。

返ってきた章立てが自社に合わなければ、その場で直させます。「現状分析の前に課題の優先順位を入れて」「コスト章を投資対効果として組み直して」のように、対話で削ったり足したりして自分の型に寄せていきます。背景・課題・打ち手・効果・コスト・リスクといった定番の流れを土台に、案件ごとに調整するイメージです。

02ステップ2:本文ドラフト——材料は自分が渡す

骨子が固まったら、章ごとに本文化します。ここで絶対に外せないのが「中身は自分が持ち込む」こと。要点を箇条書きで渡し、それを文章に整えてもらうのが、最も速くて事故が少ないやり方です。

「打ち手」の章を書いて。要点は次の通り:①現行ツールAを月内に併用開始 ②既存データは手作業で移行(自動移行は次フェーズ)③管理者2名を先行トレーニング。この3点を、決裁者が読んで段取りが分かる文章に。事実はこの3点だけ。新しい施策や数字を勝手に足さないで。

「新しい数字や事実を足さないで」と明示するのが要点です。生成AIは空欄を埋めようとして、もっともらしい数値や事例を作ってしまうことがあります(ハルシネーション)。金額・導入実績・他社事例・統計などの具体情報は、必ず自分が一次情報から用意し、AI には文章化だけを任せましょう。

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