SaaS / 内製 / SI:3 つの選択肢の見極め

AI Navigate Original / 2026/5/16

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要点

  • AI 導入の選択肢は SaaS・内製・SI 委託
  • SaaS は速いが限界、内製は最適化だが要人材、SI は特化だがロックイン
  • 独自性・機密性・エンジニア・速度・差別化で判断する
  • 現実解は組み合わせ、業務ごとに仕分けから始める

企業が AI を業務に取り入れるとき、入り口の問いはいつも同じです。すでにある AI サービスを買って使うのか(SaaS)、自社で作るのか(内製)、外部の開発会社に頼むのか(SI)。この3つは「どれが偉いか」ではなく「いまの自社にどれが合うか」を見極める話です。本章では、初学者でも自分の業務に当てはめて判断できるように、それぞれの性格・選び方・現実的な組み合わせ方を、図とともに整理します。

同じ業務でも「どう手に入れるか」で3つに分かれる やりたい業務 SaaS で買う 内製で作る SI に委託

FIG.1 同じ「やりたいこと」でも、入手方法は買う・作る・任せるの3通り

013つの選択肢の性格

まず、3つがそれぞれ何に向き、何に弱いのかを押さえます。難しく考えず、「料理を外食で済ますか・自炊するか・出張シェフに頼むか」に近いイメージで捉えると分かりやすいです。

SaaS(既製サービス)

ChatGPT・Microsoft 365 Copilot・Notion AI・Salesforce 系のAI機能など、契約すればすぐ使える完成品。初期費用が軽く、機能改善やサーバ運用はベンダー任せ。反面、自社の細かい要件への作り込みや、社内データとの深い統合には限界がある。

内製(自社開発)

自社のエンジニアが、自社の業務に最適化して作る。ノウハウとデータが社内に残り、競争力の源泉にしやすい。反面、AIを扱える人材の確保と、作って終わりにしない継続投資が要る。

SI(外部委託)

開発力が社内になくても、要件に特化したものを作ってもらえる。立ち上げの確実性は高い。反面、費用は大きくなりがちで、仕様変更や保守を委託先に依存し続ける(ベンダーロックイン)リスクがある。

2026年時点の実務感覚として、「全部を1つに寄せる」より「業務ごとに使い分ける」のが主流です。調査でも、土台(基盤モデルやインフラ)は買い、差別化したい部分だけ作るハイブリッド構成が企業AIの中心になっています。最初から全部を内製しようとして頓挫するのが、典型的な失敗の形です。

02判断のフレーム:5つの観点

どれを選ぶかは、好みではなく「業務の性質」で決まります。次の5観点で、いま検討している業務を1つずつ当てはめてみてください。右に寄るほど作る(内製/SI)理由が強くなります。

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