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『古事記:上巻』AI現代語訳しながら遊ぶ

note / 3/12/2026

💬 OpinionTools & Practical Usage

Key Points

  • 古事記:上巻をAIで現代語訳して楽しむ実例を紹介している。
  • AI翻訳の生成過程と古典文の現代語再現の可能性・課題を探る内容である。
  • 著者は八千股 曜、記事は2026年3月11日に公開された。
  • 教育・娯楽のツールとしてAI活用の今後の可能性を示唆している。
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『古事記:上巻』AIで現代語訳して遊ぶ

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原文をAIに訳させたお遊びである!そしてこんな記事を読むのは暇人だけである!


【天地開闢】神代七代~伊邪那岐命と伊邪那美命

別天神(ことあまつかみ)と神世七代(かみよななよ)

造化三神
天地が初めて開いた時、高天原(たかまがはら)に現れた神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。
次に高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、次に神産巣日神(かみむすひのかみ)。この三柱は、いずれも独身(ひとりがみ)として現れ、そのまま姿を隠されました。

【注釈】
天之御中主神
 高天原に最初に現れた神様。宇宙の根源を司る至高の神。北極星の神格。東西南北を守護する神。
神様のトップ オブ トップ。
高御産巣日神 万物を生成する力(ムスビ)を神格化した、高天原の最高指令神。別名「高木神」天孫降臨や国譲りで天照大御神を補佐、皇祖神。
神産巣日神 万物を生成する力を持つ重要な神。高天原に座し、出雲系神話においてオオクニヌシを蘇生させたり、子どものスクナヒコナを派遣して国造りを援助したりする「御祖」としての女神的性格を持つ神。

『個人的見解』
後々、高御産巣日神が天孫系(天照大神の血統)、神産巣日神が出雲系(素戔嗚尊の血統)をそれぞれ補佐する。
神話編纂時に双方の系譜に忖度した気がしないでもない。
そして姿を隠したはずのこの二柱が裏で暗躍するのも古事記の醍醐味。


次に、国土が若く、脂のように浮いてクラゲのように漂っていた時、葦の芽が吹き出すような生命力によって現れた神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)、次に天之常立神(あめのとこたちのかみ)。この二柱もまた、独身として現れ、姿を隠されました。
以上の五柱を「別天神(ことあまつかみ)」と呼びます。

【注釈】
宇摩志阿斯訶備比古遅神
 泥の中や水面を漂う混沌から、葦の芽が勢いよく萌え出るような力強い生命力・生成力そのものを神格化した独神
天之常立神 葦牙(あしかび)のように萌え騰がる物質から化生した独神で、出現後すぐに身を隠しました。天の恒久性や高天原の成立を象徴する、抽象的な神格

『個人的見解』
稲作に適した湿地に育つ「葦」を引き合いに出すところを見るに、稲作文化が根付いていた事がわかる。
稲作以前の神様はどうなったのか、神話に取り込まれたのか、存在しなかったのか、消されたのか。う〜ん実にロマン。


次に現れた神の名は、国之常立神(くにのとこたちのかみ)、次に豊雲野神(とよくもののかみ)。これらも独身として姿を隠されました。

【注釈】
国之常立神
 国土の根源神や土台を意味する神、男女の陰陽がない独神
豊雲野神 大地形成の過程で漂う雲や霧、混沌とした生気あふれる原野を神格化した神

『個人的見解』
別天神はエネルギーを表していたが、ここから先は国土形成のための下地作りの神様が続く。
漂うエネルギーから物質を作るのだ、神様を持ってしても一筋縄にはいかないのだろう。


次に現れたのは、宇比地邇神(うひぢにのかみ)と妹(いも/妻)の須比智邇神(すひちにのかみ)。

土砂にまつわる神、国土形成、男女の神の身体(神体)の完成、神々生成の土台等、諸説あり

次に角杙神(つのぐいのかみ)と妹の活杙神(いくぐいのかみ)。

国土形成において、芽立ちや固成(地中から杭が突起する様子)を象徴
生命力の根源や防塞の神

次に意富斗能地神(おほとのぢのかみ)と妹の大斗乃辨神(おほとのべのかみ)。

大地が完全に凝固した時を神格化した神。
「偉大な門口にいる父親」「偉大な門口の女」、防壁の守護神

次に於母陀流神(おもだるのかみ)と妹の阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)。

顔や体つきが整い満足している状態(面足・完備)を神格化した神

『個人的見解』
男女の陰陽がない独神から、遂に対の神様が誕生である。
そして大地形成にあれだけの神様が現れたのに、「国土形成に比べたら生命など楽ちんよ!」と言わんばかりに最後の神様はサクッと(面足・完備)を達成。如何に国土に重きを置いているかを察しろと言わんばかり。


次に伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と妹の伊邪那美神(いざなみのかみ)。

夫婦で日本列島や神々を生み出した国生み・神生みの神

以上の「国之常立神」から「伊邪那美神」までを合わせて「神世七代(かみよななよ)」と呼びます。

『個人的見解』
この二柱によって今後、カンブリア期爆発の如く大量の神様が産まれる。
神様の先祖を辿ると伊弉冉尊、伊弉諾尊に辿り着いてしまう偉大なるビッグパパ、ビッグマミー。故に別天神よりもこの二柱の方が有名。なんなら最高神と世間で思われている節もある。


国生みと神生み

天の神々は、伊邪那岐・伊邪那美の二柱に「この漂っている国を整え固めなさい」と命じ、天沼矛(あめのぬぼこ)を授けました。 二柱は天浮橋(あめのうきはし)に立ち、矛を下ろして海水をかき回しました。潮が「コオロコオロ」と鳴るまでかき回して引き上げると、矛の先から滴り落ちた塩が積もって島となりました。これが淤能碁呂島(おのころじま)です。

『個人的見解』
偉大な神様達が、さんざん大地形成の下地を作ってきたが、それでもまだ足りず、ここでようやく島(陸地)になる。
そして概念である「国」を整えて固めると島になるという、、どういう事?
どうやらここでの「国」は有機的な物らしい。

二柱はその島に降り立ち、天の御柱(みはしら)と広い御殿を建てました。 伊邪那岐が「あなたの体はどうなっているか」と問うと、伊邪那美は「私の体は、成長しましたが、一つだけ足りない(合わさらない)所があります」と答えました。伊邪那岐は「私の体は、一つだけ余っている所がある。この余っている所であなたの足りない所を刺し塞いで、国土を産もうと思うが、どうか」と言い、二柱は柱を巡って結婚の儀式を行いました。

しかし、女である伊邪那美が先に声をかけたため、最初に生まれた子は不完全な「水蛭子(ひるこ)」「淡島」でした。二柱が天の神に相談すると「女が先に話したのが良くなかった」と言われ、やり直しました。 今度は男の伊邪那岐が先に声をかけ、正しく国が産まれました。 淡路島、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、そして本州(大倭豊秋津島)。この八つの島が最初に産まれたため、日本を大八島国(おおやしまのくに)と呼びます。その後、さらに六つの島を産みました。

【注釈】
水蛭子 
足が立たない不自由な体であったため、葦(あし)の舟に乗せて海に流された不遇の神様。後に漂着して恵比寿様に。
淡島 子どもの数に入れてもらえなかった。

『個人的見解』
昔の人は島を生命体として見ていたようだ。
何せ産むのだから。
しかも水蛭子ちゃんに対しては足が立たないとまで書いてある。
私は国土を生命と見る認識がなかったなので目から鱗である。
急に島や国土が可愛く思えてくるから不思議だ。

この水蛭子ちゃん、人間でも初産で死産や奇形児が産まれる事が多いが、神様界隈も例外ではなかったようである。そして、人間界では奇形児が産まれると産婆さんがしめたり川に流したりしたりするが、同じような事を神様もしている。
なんだか急に親近感。
しかし、淡島ちゃんもそうだが、どちらも実に不憫である!


島々を産み終えると、次に多くの神々を産みました。石、土、家、海、川、風、木、山の神などです。しかし、火の神(迦具土神/かぐつちのかみ)を産んだ際、伊邪那美はその火で陰部を火傷して病に伏し、ついに亡くなって(神避りして)しまいました。 伊邪那岐は泣き悲しみ、その涙からも神が生まれました。伊邪那美は、出雲と伯耆の境にある比婆の山に葬られました。

逆上した伊邪那岐は、十拳剣(とつかのつるぎ)を抜いて子である迦具土神の首を斬りました。その時、剣についた血や、死んだ迦具土神の体からも多くの神々が生まれました。

『個人的見解』
怒涛の神産みで最初に産まれたのが蛭子で、最後に産んだのがとは上手くできている。
そして長男と次男坊だけでなく、末っ子までも不遇の身に!
兄妹達もああならなくて良かった、運が良かったと胸を撫で下ろした事だろう。

「神産み」の神様達も逐一紹介したいが、あまりにも数が多く、楽しめるのは私のような物好きぐらいなので割愛。


黄泉の国

伊邪那岐は、亡き妻に会いたいと願い、死者の国である黄泉の国(よみのくに)へ追いかけていきました。 御殿の戸口で伊邪那美が出迎えると、伊邪那岐は「愛しい私の妻よ、私とあなたで作っている国はまだ完成していない。戻ってきておくれ」と言いました。 伊邪那美は「悔しいことです。もっと早く来てくだされば。私は黄泉の国の食べ物を食べてしまいました(もう現世には戻れません)。ですが、あなたがわざわざ来てくださったので、戻れるよう黄泉の神と相談しましょう。その間、決して私の姿を見ないでください」と答え、御殿の中へ入りました。

しかし、あまりに時間がかかるため、伊邪那岐は待てずに櫛の歯に火を灯して中を覗きました。 そこには、伊邪那美の体にウジがわき、八柱の雷神(いかづちがみ)が取り憑いた恐ろしい姿がありました。 恐ろしくなった伊邪那岐が逃げ出すと、恥をかかされた伊邪那美は怒り、黄泉の醜女(しこめ)や雷神、軍勢を放って追いかけさせました。 伊邪那岐は、髪飾りを投げ捨ててブドウを生やし、櫛を投げ捨ててタケノコを生やして時間を稼ぎ、最後には黄泉の比良坂(ひらさか)の麓にあった桃の実を三つ投げつけて、追手を退けました。

ついに伊邪那美自身が追いかけてくると、伊邪那岐は巨大な岩(千引石)で坂を塞ぎ、岩を挟んで離別の言葉を交わしました。 伊邪那美が「愛しい夫よ、こんなことをするなら、あなたの国の人間を一日に千人絞り殺しましょう」と言うと、伊邪那岐は「それならば、私は一日に千五百の産屋を建てよう(一日に千五百人を誕生させよう)」と返しました。 これが、人が死に、人が生まれる「生死の定数」の始まりです。

『個人的見解』
古今東西を問わず、振り返っちゃダメ!と言われたのに振り返っちゃう。
食べちゃダメなのに食べちゃう。
神様もダメと言われるとついやりたくなっちゃう性分のようである。
そして、突然出てきた黄泉の神って誰?
八柱の雷神はどこから産まれた?謎である。


禊(みそぎ)と三貴子(みはしらのうずのみこ)

汚れた国(黄泉)から戻った伊邪那岐は、「私は穢れた国へ行っていた。身を清めよう」と言い、筑紫の日向の橘の小戸(おど)の阿波岐原(あはきはら)で禊を行いました。 身につけていた杖、帯、衣などを脱ぎ捨てるたびに神々が生まれました。 さらに水に入って体を洗うと、禍(まが)を司る神や、それを直す神、海の底・中・表の神々(住吉三神など)が生まれました。

最後に、伊邪那岐が顔を洗った時、最も尊い三柱の神が誕生しました。

  • 左の目を洗った時に成った神、天照大御神(あまてらすおおみかみ)。

  • 右の目を洗った時に成った神、月読命(つくよみのみこと)。

  • 鼻を洗った時に成った神、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)。

顔を洗ったら産まれたよ!

伊邪那岐は大いに喜び、「私は多くの子を産んできたが、最後に三柱の貴い子を得た」と言い、首飾りを天照大御神に授けて「高天原」を、月読命には「夜の食国(おすくに)」を、須佐之男命には「海原」を治めるよう命じました。

ところが、須佐之男命だけは命令に従わず、長い髭が胸元に届くまで泣き続けました。その泣く声があまりに激しいので、山は枯れ、海は干上がり、悪神の騒ぐ声が満ち、あらゆる災いが起こりました。 伊邪那岐が「なぜ命じられた国を治めずに泣いているのか」と問うと、須佐之男命は「私は亡き母(伊邪那美)のいる根之堅洲国(ねのかたすくに)へ行きたいと思って泣いているのです」と答えました。 伊邪那岐は激怒し、「それならば、お前はこの国に住んではならぬ」と言って、須佐之男命を追放しました。

その後、伊邪那岐神は近江の多賀に鎮座されました。

『個人的見解』
三貴子、奥さんとの子どもでもないのに貴いとはこれ如何に、、。
イザナミちゃんの立場が無さすぎる。
そしておおいに謎なのだが、穢れた服などから神様が産まれる事。意味がわからない。
なのでAI解釈:曜さんの疑問は、現代的な感覚で「汚いものからは汚いものしか生まれないはずだ」と捉える。
しかし、神道における「穢れ(けがれ)」は、単なる不潔さではなく「気枯れ」、つまり生命力が枯渇した状態。黄泉の国で触れた強大な死のエネルギーを禊(みそぎ)によって削ぎ落とす際、その反作用として強烈な「生のエネルギー」が噴出すると解釈。
なるほど、そいえば大気都比売は死体から五穀を出していたな、、。

もう一つ。
須佐之男命が断った海原(うなばら)だが、海は冥界、根の国につながるとの解釈もあるので、そのまま統治していれば別ルートで根之堅洲国に行けたんじゃね?と思うのは私だけであろうか。
それとも「海原(うなばら)」の解釈が間違っているのかな?
この冥界がどこにあるのか問題、ロマンである!


天照大神と須佐之男命

アマテラスとスサノオの誓約(うけい)

追放されたスサノオが、姉である天照大御神(アマテラス)に別れを告げようと高天原へ上ると、山川が揺れ国土が震えました。アマテラスは「弟が来るのは、国を奪おうとする悪心があるに違いない」と警戒し、髪を解き、武装して弓を構え、大地を力強く踏みしめて待ち構えました。

スサノオは「私に邪心はありません」と身の潔白を主張します。アマテラスが「ならば、お前の心の清らかさをどう証明するか」と問うと、スサノオは「**誓約(うけい)**をして子を産みましょう」と提案しました。

天安河(あめのやすのかわ)を挟んで誓約が行われました。

  1. アマテラスの産んだ神: スサノオの十拳剣を三段に折り、天の真名井(まない)で振りすすいで噛み砕き、吹き出した息の霧から、多紀理毘売命(タギリビメ)、市寸島比売命(イチキシマヒメ)、多岐都比売命(タギツヒメ)の三柱の女神(宗像三女神)が生まれました。

【注釈】宗像三女神
多紀理毘売命
(タギリビメ)大国主神の奥さん。霧の女性とも考えられる。別名:田心姫神。
市寸島比売命(イチキシマヒメ)絶世の美女とされ、商売繁盛、芸能、金運、勝負、豊漁、交通安全、五穀豊穣、海の神。神仏習合では弁財天。広島の厳島神社はこの神様を祀っている。
多岐都比売命(タギツヒメ)大国主神に嫁いだとか、多岐都比古命の妻であるとか諸説ある。

  1. スサノオの産んだ神: アマテラスが身につけていた珠(勾玉)をスサノオが受け取り、同様に噛み砕いて吹き出すと、天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)、天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)、天之菩卑能命(アメノホヒ)天津日子根命(アマツヒコネ)、活津日子根命(イクツヒコネ)、熊野久須毘命(クマノクスビ)の五柱の男神が生まれました。

アマテラスは「後の五柱の男神は、私の持ち物(珠)から生まれたから私の子。先の三柱の女神は、お前の持ち物(剣)から生まれたからお前の子だ」と宣言しました。


天岩戸(あめのいわやと)

スサノオは「私の心が清らかだからこそ、優しい女神が生まれた。私の勝ちだ!」と勝ち誇り、増長してアマテラスの田の畦を壊し、神聖な御殿に糞を撒き散らすなど、悪行を重ねました。 アマテラスは最初は庇っていましたが、スサノオが屋根に穴を開け、皮を剥いだ馬を投げ込んだショックで、機織りの女性が亡くなってしまうという凄惨な事件が起きます。

これに恐れをなし、怒ったアマテラスは、天岩戸に引きこもって扉を閉ざしてしまいました。 太陽神が隠れたことで、高天原も葦原中国(地上)も真っ暗闇になり、絶え間ない夜が続き、あらゆる災いが一斉に発生しました。

困り果てた八百万の神々は、知恵の神・思金神(オモイカネ)に策を練らせました。

  • 常世の長鳴鳥を鳴かせ、鏡(八咫鏡)と玉(八尺瓊勾玉)を作らせ、賢木(さかき)に飾りました。

  • 天児屋命(アメノコヤネ)が祝詞を唱え、天手力男神(アメノタヂカラオ)が戸の脇に隠れました。

  • そして、天宇受売命(アメノウズメ)が桶の上で激しく踊り、胸や陰部をさらけ出すという狂乱の舞を披露しました。

これを見て神々が大笑いすると、アマテラスは不思議に思い、少し戸を開けて「私が隠れて世の中は暗いはずなのに、なぜウズメは踊り、神々は笑っているのか」と尋ねました。 ウズメが「あなた様より貴い神がいらっしゃるので、喜んでいるのです」と答え、鏡を差し出すと、アマテラスは鏡に映る自分の姿をその「貴い神」だと思い、もっとよく見ようと身を乗り出しました。その瞬間、タヂカラオが彼女の手を引いて外へ出し、二度と戻れないよう注連縄(しめなわ)を張りました。 こうして、世界に再び光が戻りました。

一方、スサノオは罰として多くの罪を負わされ、髭を切り、手足の爪を抜かれて、高天原から追放されました。

『個人的見解』
スサノオ君、自分で心が清らかと言ったそばからの暴れっぷり。
全くもって清らかじゃない!本当に三貴子なのか?と誰もが首を傾げたくなる。
そうなると宗像三女神はきっとアマテラスの子どもに違いない。


八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)の退治

追放されたスサノオは出雲国の肥河(ひのかわ)の川上に降り立ちました。 川上から箸が流れてくるのを見て、人が住んでいると察して上っていくと、老夫婦(アシナヅチ・テナヅチ)が娘(櫛名田比売/クシナダヒメ)を間に置いて泣いていました。 理由を聞くと、「私たちには8人の娘がいましたが、高志の八俣遠呂智が毎年やってきて食べてしまいます。今年も来る時期なので泣いているのです」と言います。その怪物は、8つの頭と8つの尾を持ち、目は赤く、体には苔や樹木が生え、長さは8つの谷と峰にわたり、腹は血でただれているという恐ろしい姿でした。

スサノオは「その娘を私にくれるなら、退治しよう」と提案し、自分がアマテラスの弟であることを明かしました。 スサノオは娘を爪櫛(つめぐし)の姿に変えて自分の髪に刺し、老夫婦に「強い酒(八塩折之酒)を造り、8つの門を作り、それぞれに酒を満たした樽を置いて待ちなさい」と命じました。

やがて現れたオロチは、8つの頭をそれぞれの樽に突っ込んで酒を飲み、酔い潰れて眠ってしまいました。そこをスサノオが十拳剣で切り刻むと、肥河は血で真っ赤に染まりました。 尾を斬ったとき、剣の刃が欠けたので不思議に思って切り裂いてみると、中から一振りの鋭い大刀が出てきました。これが「草那芸之大刀(くさなぎのたち)」です。スサノオはこの刀をアマテラスに献上しました。


須賀の宮と系譜

スサノオは出雲で宮を造る地を求め、須賀(すが)の地にたどり着いたとき「私の心はすがすがしい」と言いました。これが地名の由来です。宮を建てるとき、そこから美しい雲が立ち上ったのを見て、スサノオは歌を詠みました。

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を (幾重にも重なる雲が立ちのぼる出雲に、妻を隠し守るための八重垣を巡らせている。ああ、あの素晴らしい八重垣よ)

スサノオとクシナダヒメの間には子が生まれ、その系譜の果てに、大国主神(オオクニヌシ/またの名を大穴牟遲神など五つの名を持つ)が誕生することになります。


大国主命

因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)

大国主神には多くの兄弟(八十神/やそがみ)がいましたが、皆、国を大国主神に譲ることになります。それは次のような経緯からでした。

八十神たちは、因幡の八上比売(やかみひめ)と結婚したいと考え、因幡へ向かいました。大国主神(当時は大穴牟遲神/オオナムヂ)は、兄弟たちの袋を背負わされ、従者として連れて行かれました。 気多(けた)の岬に着くと、皮を剥かれて裸になった兎が伏せていました。八十神たちは「海水を浴びて、風に当たって高い山の上で寝ていろ」と意地悪な教えを授けました。兎がその通りにすると、海水が乾くにつれて身の皮が裂け、苦痛に泣き伏しました。

最後に通りかかったオオナムヂが理由を尋ねると、兎はこう答えました。 「私は隠岐の島からこちらへ渡ろうと思い、海のワニ(サメ)を騙して『君たちと私の種族、どちらが多いか数えよう。君たちは岬まで一列に並んでくれ。私はその上を走って数えるから』と言いました。最後の一頭というところで私が『君たちは騙されたんだよ』と言ってしまったため、怒ったワニに皮を剥かれてしまいました。先ほどの神々の教えに従ったら、もっとひどいことになったのです」

オオナムヂは「すぐに真水で体を洗い、蒲(がま)の花粉を敷き散らしてその上で転がりなさい」と教えました。兎がその通りにすると、体は元通りに治りました。これがいわゆる「因幡の素兎」です。 兎はオオナムヂに「八十神は八上比売を得られません。袋を背負っていても、あなた様が彼女を射止めるでしょう」と予言しました。

『個人的見解』
大国主神(オオナムヂ)、、優しーー!
スサノオの6世孫とは思えない!
きっとこれまでの奥様達が優しい人だったのだろう。
というか、兎、お前は因果応報!


根の国への旅とスサノオの試練

予言通り、八上比売は「私は八十神の言葉は聞きません。オオナムヂ様のもとへ嫁ぎます」と宣言しました。怒った八十神たちは、オオナムヂを二度も殺害しますが、そのたびに母神(刺国若比売)や神産巣日神(カミムスヒ)の助けで蘇ります。 しかしこのままでは命が危ないと、オオナムヂは木国(紀伊)を経て、スサノオの住む根堅州国(ねのかたすくに)へと向かいました。

そこでスサノオの娘、須勢理毘売(スセリビメ)と出会い、二人は一目で恋に落ちます。スサノオは彼を「葦原色許男(アシハラノシコオ/地上のたくましい男)」と呼び、数々の試練を与えました。

冥界にいるんだよね、、穢れは大丈夫?
  1. 蛇の室: 蛇だらけの部屋に寝かされますが、スセリビメから授かった「蛇の比礼(ひれ/スカーフ)」を振って難を逃れます。

  2. 呉公(むかで)と蜂の室: 同様に比礼を使って守られました。

  3. 火攻め: 荒野で射込んだ矢を探させ、その周囲を火で囲まれましたが、鼠(ねずみ)の導きで地下の穴に隠れて助かり、矢も取り戻しました。

最後にスサノオが昼寝をしている隙に、オオナムヂはスサノオの髪を部屋の柱に結びつけ、スサノオの生大刀(いくたち)生弓矢(いくゆみや)、そして天の詔琴(あめののりごと)を奪い、スセリビメを背負って逃げ出しました。

琴が木に触れて鳴り響き、スサノオが目を覚まします。スサノオは黄泉比良坂まで追いかけましたが、遠ざかるオオナムヂを見てこう叫びました。 「その大刀と弓矢で兄弟たちを追い払い、お前が大国主(オオクニヌシ)となって、私の娘を正妻とし、立派な宮殿を建てて住め。この野郎(奴/ヤツ)め!」 これは、スサノオなりの「王位継承」の祝福でした。

『個人的見解』
伊弉冉尊が冥界の食べ物を食べて地上に戻れなくなった設定はどこへやら。
冥界生まれの住人はいつでも地上に行けるようである。
この辺のガバガバ設定、今の漫画だったら総ツッコミを受けそうである。
しかもイザナギは「穢れた!」といって禊までしたのに、、、。

そして出雲にいたはずのスサノオがいつの間にか冥界に
そういえば、あんなに会いたがったお母ちゃんに会えたのであろうか?
映画だったらクライマックスの感動シーン、どうしてそのエピソードが無いのよ!!もしかして誰も興味が無かったのか?


建国と少名毘古那(スクナビコナ)

オオクニヌシは兄弟たちを平定し、国作りを始めました。 出雲の美保の岬にいたとき、波の彼方から小さな船に乗った小さな神がやってきました。ガガイモの実の船に乗り、蛾の皮を剥いで着物にしています。 誰も名を知りませんでしたが、カカシの神(久延毘古/クエビコ)が「神産巣日神の子、少名毘古那神(スクナビコナ)である」と見抜きました。

神産巣日神は「それは確かに私の子だ。オオクニヌシと兄弟になってこの国を作りなさい」と命じました。二柱の神は力を合わせて国を完成させましたが、やがてスクナビコナは常世の国へと去ってしまいました。 独り残されたオオクニヌシが「私一人でどうやって国を治めればよいのか」と嘆いていると、海を光り輝かせてやってくる神が現れました。 その神は「私を大和の三輪山(御諸山)に祀るなら、国作りを助けよう」と言いました。これが大物主神(オオモノヌシ)です。

『個人的見解』
神産巣日神がしゃべったのも驚きだが、少名毘古那神が神産巣日神の子というのも衝撃!
ということは、造化三神の子ども。
道理で地上界で知られていない訳である。「大国主はもっと驚愕しろ!」と言いたい。そして助けるだけ助けて常世の国に行ってしまう潔さ。
常世の国、、どこなのだろう?別天神が住んでいる場所なのか?
神世七代を経ていないから体が小さいのか?
謎は深まるばかりである。
そしていきなり登場する大物主神、ご都合主義すぎる!

【注釈】
少名毘古那神
(スクナビコナ)医薬、温泉、酒造、穀物の神。
大物主神(オオモノヌシ)神武天皇の皇后の父神。三輪山(奈良県)に祀ることを条件に国造りを助けた神。蛇の姿を持つ神(蛇神)


系譜と神々の多様性

その後、オオクニヌシは多くの妻を迎え、多くの子を産みました。

  • 八上比売との子、木俣神(御井神)。

  • スセリビメとの間には、強い嫉妬もありつつ、神語(かみがたり)を交わして深い絆で結ばれました。

  • また、沼河比売(ヌナカワヒメ)との間では情熱的な歌のやり取り(和歌の起源的な交聞)が行われました。

さらに、大年神(オオトシノカミ)をはじめとする多くの神々の系譜が続き、山、田、竈、土など、生活に密着した八百万の神々がシステムの中に組み込まれていきました。


葦原中国の平定

天忍穂耳命の逡巡と最初の使者

天照大御神(アマテラス)は、「豊葦原の瑞穂の国は、我が子・天忍穂耳命(アメノオシホミミ)が治めるべき国である」と命じ、彼を降臨させようとしました。しかし、オシホミミが天浮橋(あめのうきはし)から下界を覗くと、地上はひどく騒がしく乱れていました。彼は恐れをなして引き返し、アマテラスに報告しました。

そこで高御産巣日神(タカミムスヒ)とアマテラスは、八百万の神々を天安河に集め、知恵の神・思金神(オモイカネ)に相談しました。「どの神を遣わして、地上の荒ぶる神々を平定すべきか」と。 最初に選ばれたのは天菩比神(アメノホヒ)でしたが、彼は大国主神(オオクニヌシ)に媚びへつらってしまい、3年経っても報告に戻りませんでした。

次に遣わされたのは天若日子(アメノワカヒコ)でした。彼は天の弓矢を授かって降臨しましたが、オオクニヌシの娘・下照比売(シタテルヒメ)を妻とし、自ら地上を支配しようと目論んで、8年もの間、音沙汰がありませんでした。

『個人的見解』
天忍穂耳命、天菩比神といえば例の誓約、アマテラスが身につけていた珠(勾玉)をスサノオが受け取り、同様に噛み砕いて吹き出した時に産まれた神様。やっぱり、スサノオの子どもなんじゃ、、、。
アマテラスもちょっとこの兄弟は怪しいと感じたのだろう、別系統の天若日子を地上に遣わしたのだが、今度はまさかの叛逆。
神産巣日神と出雲系は順風満帆なのに、高御産巣日神と天孫系はちょっと不安になる神様ばかり。
よって現在、出雲系が圧倒的に優勢である。


雉の頓使(きぎしのひたづかい)と天若日子の死

天の神々は、様子を見るために雉(きじ)の鳴女(ナキメ)を遣わしました。鳴女はアメノワカヒコの門にある楓の木に止まり、天の命令を伝えました。しかし、アメノワカヒコはアマノサグメ(天探女)に唆され、天から授かった弓矢で鳴女を射殺してしまいました。

その矢は鳴女の胸を突き抜け、天にいるアマテラス高御産巣日神(タカミムスヒ)のもとまで届きました。高御産巣日神がその血のついた矢を見て、「もしアメノワカヒコに邪心があるなら、この矢に当たれ」と投げ返すと、矢は地上で寝ていたアメノワカヒコの胸を貫き、彼は死んでしまいました。これが「還り矢(かえりや)」の起源であり、使いが戻らないことを指す「雉の頓使」の語源です。

アメノワカヒコの葬儀には、彼の友人であった阿遅志貴高日子根神(アヂシキタカヒコネ)が弔いに訪れました。しかし、彼が死んだアメノワカヒコと瓜二つだったため、遺族が「死んだ主君が生きていた!」と喜び抱きつきました。アヂシキタカヒコネは「穢らわしい死人と一緒にするな!」と激怒し、十掬剣(とつかのつるぎ)で喪屋を切り伏せ、蹴り飛ばしてしまいました。

こういう時だけ天若日子(アメノワカヒコ)とそっくりに作らないAIちゃん。

『個人的見解』
この、友人とそっくりで怒ったよ〜エピソードいる?
高天原に逆らったら死んでからも酷い目に遭うと言いたいのかな?


建御雷神(タケミカヅチ)の降臨と力競べ

三度目の正直として選ばれたのは、建御雷之男神(タケミカヅチ)でした。彼は天鳥船神(アメノトリフネ)を伴って、出雲の伊那佐(いなさ)の小浜に降り立ちました。タケミカヅチは十掬剣を波の上に逆さまに突き立て、その剣の切っ先に胡坐(あぐら)をかいて座るという圧倒的な威圧感を見せ、オオクニヌシに迫りました。 「アマテラスの命である。この国を譲る気があるか、否か」

オオクニヌシは「私の一存では決められません。息子である事代主神(コトシロヌシ)が答えるでしょう」と言いました。コトシロヌシは釣りをしに行っていましたが、アメノトリフネに連れてこられると、「恐れ多いことです。この国は天の神の御子に差し上げましょう」と答え、船を傾けて青柴垣に変え、その中に隠れてしまいました。

次に、もう一人の息子・建御名方神(タケミナカタ)が巨大な岩を指先で弄びながら現れ、タケミカヅチに力競べを挑みました。タケミナカタがタケミカヅチの手を取ると、その手は氷や剣の刃に変わり、逆にタケミカヅチが彼の手を握ると、若葦のように握り潰して投げ飛ばしました。 逃げ出したタケミナカタは、信濃国の諏訪湖まで追い詰められ、「殺さないでください。この地から出ませんし、父や兄の言葉に従って国を譲ります」と降参しました。


大国主神の隠居と壮大な神殿

二人の息子の返答を聞いたオオクニヌシは、ついに覚悟を決めました。 「息子たちが従うなら、私も異存はありません。この国を献上しましょう。ただ、私の住処として、天の御子が住む宮殿のように、地底の岩盤に柱を立て、高天原に届くほどの千木(ちぎ)を掲げた壮大な宮殿(出雲大社)を建てていただけるなら、私は遥か遠い幽界へと隠居しましょう。私の多くの子らも、コトシロヌシが先頭に立って仕えるなら、背くことはありません」

こうして、出雲の多芸志(たぎし)の浜に巨大な宮殿が築かれました。料理を司る神・櫛八玉神(クシヤタマ)は、鵜に化けて海の底の粘土を取り、食器(八十毘良迦)を作り、海藻の茎で火を切り出して、盛大な宴を献上しました。

「私の起こした火は、天では神産巣日神が住む新宮の煤を焼き上げ、地底では岩盤にまで焼き固めるほどである。この火で釣り上げた巨大なスズキを、竹の音が響くほど豪快に調理して捧げよう」

この儀式を経て、タケミカヅチは高天原へ戻り、葦原中国を平和的に平定したことを報告しました。

『個人的見解』
歴史ロマン『国譲り』。
水戸黄門の葵の紋が入った印籠よろしく、「へ、へ〜」と平伏させようとする高天原。
なのでどうしても出雲系の肩を持ってしまう。
だって一所懸命に国造りしたのに、いい感じにできあがってから譲れとはちょとあんまりじゃありませんか?兎を助ける優しい神様ですよ?
高天原の強大な戦力に屈服したともとれるこの一大事件、ぐぬぬである。

なので大国主神を参拝する時に、つい複雑な心境になってしまうのは致し方なし。


邇邇藝命(ニニギノミコト)


降臨の決定と猿田毘古神

天照大御神と高木神(タカミムスヒ)は、地上の平定を受け、太子である天忍穂耳命(アメノオシホミミ)に降臨を命じました。しかし、彼は「準備をしている間に子が生まれました。この子を降すべきでしょう」と答えました。その子が、天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇藝命(ニニギノミコト)です。

ニニギが天降ろうとする時、天の八衢(やちまた/道の分かれ目)に、上は高天原を、下は葦原中国を照らす奇妙な神がいました。アマテラスは、気後れする神々の中から、相手を気圧す力を持つ天宇受売神(アメノウズメ)を遣わして問わせました。 その神は国神の猿田毘古神(サルタヒコ)で、「天神の御子が降られると聞き、道案内(先導)のためにお迎えに参りました」と答えました。

『個人的見解』
上は高天原を、下は葦原中国を照らす神、まさしく太陽神!
アマテラスと同じ属性、神々もビビる訳である。
ちなみに古事記編纂の稗田阿礼はサルタヒコのお嫁さんになったアメノウズメの末裔。やけにアメノウズメが活躍するのも納得である。


五伴緒と三種の神器

ニニギの降臨にあたり、五柱の神(五伴緒/いつとものお)が随伴しました。

  • 天児屋命(アメノコヤネ):中臣連の祖。祝詞を司る。

  • 布刀玉命(フトダマ):忌部首の祖。祭祀を司る。

  • 天宇受売命(アメノウズメ):猿女君の祖。芸能を司る。

  • 伊斯許理度売命(イシコリドメ):鏡作連の祖。

  • 玉祖命(タマノオヤ):玉祖連の祖。

さらに、アマテラスは八尺勾璁(やさかのまがたま)鏡(八咫鏡)、そしてスサノオから献上された草那藝劒(くさなぎのつるぎ)の三種の神器を授け、特に鏡についてはこう命じました。 「この鏡を私の魂だと思って、私を拝むように敬いなさい」


筑紫の日向への降臨

ニニギは天の石位(いわくら)を離れ、たなびく雲を押し分けて、天浮橋(あめのうきはし)から力強く踏み出し、ついに地上へと降り立ちました。降り立った場所は、竺紫(筑紫)の日向の高千穂の久士布流多気(くじふるたけ)でした。 ニニギはこの地を見てこう言いました。 「この地は韓国(からくに)に向かい、笠沙(かささ)の岬に通り通じ、朝日が直に射し、夕日が照り映える国だ。ここはまことに吉い(よい)場所だ」 そして、地底の岩盤に柱を立て、天に届くほどの千木を掲げた立派な宮殿を建てて住まわれました。


猿女君と海鼠(なまこ)の口

道案内を終えたサルタヒコを、ウズメが送り届けることになりました。ニニギは「サルタヒコの名を明かしたお前が、その名を負って仕えなさい」と命じました。これが「猿女君(さるめのきみ)」の由来です。 ウズメは海の魚たちを集めて「天神の御子に仕えるか」と問いました。皆が「仕えます」と答える中で、海鼠(なまこ)だけが答えませんでした。ウズメは「この口は答えない口か」と言って、小刀で海鼠の口を裂きました。そのため、今でも海鼠の口は裂けているのです。

えっと、、ホラーな感じになっちゃった。
ナマコじゃないし、、。

木花之佐久夜毘売と「短命」の起源

ニニギは笠沙の岬で、美しい乙女・木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)に出会い、結婚を申し込みました。彼女の父・大山津見神(オオヤマツミ)は大いに喜び、姉の石長比売(イワナガヒメ)を添えて送り出しました。 しかし、姉のイワナガヒメは大変醜かったため、ニニギは恐れて送り返し、美しいサクヤビメとだけ一夜の契りを結びました。

これを知ったオオヤマツミは深く恥じ、こう告げました。 「二人並べて送ったのは、イワナガヒメを妻にすれば、御子の命は岩のように永遠に動かないものになったでしょう。しかしサクヤビメだけを留めたことで、御子の命は木の花が咲いて散るように、儚いものになるでしょう」 これが原因で、歴代の天皇の寿命は長くなくなったのです。

『個人的見解』
このエピソードに関しては別記事『推し神様』に書いたので割愛。


火中での出産

サクヤビメは一夜にして身籠もりました。ニニギが「一晩で妊娠するとは、私の平穏な子ではない、国神の子だろう」と疑うと、彼女は身の潔白を証明するため、戸のない八尋殿(やひろどの)に籠もり、土で塗り固めさせました。 「もしこの子が国神の子なら、無事には生まれないでしょう。天神の子なら、火の中でも無事に生まれるはずです」 彼女は自ら殿に火を放ち、燃え盛る炎の中で三柱の御子を産みました。

  • 火照命(ホデリ):海幸彦。隼人の祖。

  • 火須勢理命(ホスセリ)

  • 火遠理命(ホオリ):山幸彦。

『個人的見解』
これは、、ニニギ酷い。けど一晩で妊娠は流石に有り得ない。
うっすら托卵の気がしないでもない。
そして次男の火須勢理命(ホスセリ)のエピソードが無さすぎてもはや空気。画像生成からも外される始末。


海幸彦と山幸彦

道具の交換と「失われた鉤」

兄の火照命(海幸彦)は海で魚を獲る「海幸」を、弟の火遠理命(山幸彦)は山で獣を獲る「山幸」を持っていました。弟は道具の交換を三度頼み込み、ようやく入れ替えますが、弟は一匹も魚を獲れず、それどころか兄の大事な釣り針を海で失くしてしまいました。 兄は執拗に元の針を返せと迫ります。弟は自らの剣を砕いて五百、一千もの針を作って償おうとしますが、兄は「あの元の針でなければ受け取らぬ」と冷酷に拒絶しました。

兄弟喧嘩もこじれると修復が大変

海神(ワタツミ)の宮殿へ

浜辺で泣いていた弟の前に塩椎神(シオツチノカミ)が現れ、竹の籠で編んだ小船を与えて海の宮殿へと導きました。 弟が宮殿の井戸の傍にある香木に登って待っていると、海神の娘・豐玉毘賣(トヨタマヒメ)が水を汲みに来ます。彼女は弟の気高さに心奪われ、父である海神に伝えます。海神は彼が天孫の御子であることを悟り、最高のもてなしをして、二人は結婚しました。

『個人的見解』
日本神話の世界ではどういうわけか末っ子が重用される。
初代天皇の神武天皇も4人兄弟の末っ子。
日本は長らく長男主体の家族制度だったが、末っ子のがいいのかも?
そんな風に思えてくるから不思議だ。


三年後の帰還と海神の呪術

幸せな三年間が過ぎた頃、弟はふと本来の目的を思い出し、深くため息をつきました。事情を知った海神は、海中の魚たちをすべて集め、喉に針を詰まらせて苦しんでいた赤鯛から、兄の針を回収しました。

海神は針を返す際の「呪いの言葉」を授けます。
「針を背中越しに渡しながら、相手を貧しくさせる言葉を唱えなさい。また、兄が高い土地に田を作るなら、お前は低い土地に。兄が低い土地なら、お前は高い土地に。私が水を操り、兄を三年のうちに窮乏させよう」 さらに、海神は「塩盈珠(しおみつたま)」と「塩乾珠(しおひるたま)」という、潮の満ち引きを自在に操る二つの宝玉を授けました。


兄の屈服と隼人の起源

地上に戻った弟は、海神の教え通りに行動しました。やがて兄は荒れ狂う心で攻めてきますが、弟が「塩盈珠」を出すと兄は溺れ、「塩乾珠」を出すと救われました。 この圧倒的な力の差に兄は屈服し、「これからは私は、あなたの昼夜の守護人となってお仕えしましょう」と誓いました。これが、現在まで伝わる隼人の舞(溺れる姿を模した儀礼)の始まりとされています。

『個人的見解』
お兄さんにごめんなさいして、針を返しなよ。
そう思うのは私だけだろうか?
そしてあろうことかお兄ちゃんを溺れさせる。う〜ん酷い!
末っ子は大切に!そういう教訓、、、なのだろう、、きっと、、。


龍宮の正体:和邇(わに)の出産

妊娠した豐玉毘賣は、地上にやってきて出産のための産殿を作ります。彼女は「他国の者は出産の際、本来の姿に戻るものです。決して中を見ないでください」と忠告します。 しかし、弟が覗き見ると、そこには八尋和邇(やひろわに/巨大な鮫、またはワニ)がのたうち回る姿がありました。 正体を見られたことを恥じた彼女は、生まれた子供(鵜葺草葺不合命)を置いて、海と陸の境界を塞いで海の世界へ帰ってしまいました。

『個人的見解』
出ました、見ちゃだめよシリーズ。
やはり血は争えぬ、またもや奥さんを失った。
もう、イザナギ家の家訓として刻んでいただきたいものである。
そして巨大な鮫、またはワニとの間の子。
魚好きはこの頃からだったのかもしれない。

【注釈】
鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)神武天皇(初代天皇)の父。
お母さんの豊玉姫の妹・玉依姫(タマヨリヒメ)に育てられ、後にそのタマヨリヒメと結婚し、神武天皇(イワレビコ)を授かる。



以上!
中巻、下巻もやろうとしたが労力が半端ないので諦めた!
あとはじっくりこの記事を編集して行こうかな。

ここまでお付き合いした方!あなたも物好きだね〜。

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