🔧御迷惑をお掛けして申し訳御座いません。Rei-AutomatorをRei-AIOSに組み込む時に、色々と更新しなければならない事が有ったため、コードを弄ってしまい、エラーが起こっていたようです。下記のURLから正常稼働している版をダウンロード可能です。
https://t.co/I8G7O4scj5 pic.twitter.com/ocpHmlfpOt
— 藤本 伸樹 (@9Wfk4XhXFdEItwc) March 17, 2026

🔧 Reiが「配布できる存在」になった日——ビルドパイプライン整備とElectron脱却の記録
前回の記事(2026/3/16)では、STEP153〜180の記録として、神代文字がWebAssemblyで動く世界初の実装、工学生命体の種としてのRei、そしてTheory #501〜505 (無から生命を生み出す基盤)の誕生をお伝えしました。
今回は、その翌日(3/17)に行った作業の記録です。華やかな理論開発とは異なり、**「Reiを人に渡せる形にする」**ための地道な工学作業——しかし、これがなければReiは永遠に開発者のPC内に閉じた存在のままです。
1. Rei-Automator v0.9.7:8つの改善とリリース
1-1. Ollama LLM変換の信頼性向上
Ollamaが日本語→Rei言語変換時に、コメント形式でReiコマンドを出力してしまう問題がありました。
// launch("Excel") // commentこの「コメントに埋もれた有効なコマンド」を自動検出・復元するサニタイザーを実装しました(rei-output-sanitizer.ts)。さらにLLMプロンプトに「CRITICAL RULES」を追加し、指示外のコマンド生成を根本から抑制しています。
1-2. UI全面改善
D-FUMTダッシュボード: display: flexがクラス指定を上書きして常時表示されていたバグを修正。タブクリック時のみ表示されるようになりました。
全タブ画面展開: タブクリックで全画面オーバーレイ展開、✕ボタンまたはEscで閉じる機能を全タブに適用。Record/Templatesと同等の表示体験を統一しました。
ルールベース変換: ひらがな(「たちあげ」等)にも対応し、より自然な日本語入力でPC操作が可能に。
1-3. ビルドパイプラインの修復
ここが今回の最も重要な工学的成果です。
npm run package がTypeScriptエラー12件(AIOS統合時にClaude Codeが追加したコード由来)で停止する問題がありました。noEmitOnError: falseでJSは出力されるのにビルドチェーンが止まる——原因はtscが非ゼロの終了コードを返し、&&チェーンが中断されていたためです。
修正は1行。tsc -p tsconfig.main.json → tsc -p tsconfig.main.json || cd . 。Windows/Linux両対応のno-opで終了コードを常に0にし、npm run package 一発でexe生成が完了するようになりました。
さらにClaude Codeを使い、12件のTypeScriptエラーを全件解消。

2. 773MB → 96.5MB:Electronの呪縛からの解放
前回のビルドでは、Rei-Automatorのexeが773MBという異常なサイズでした。
原因はwin-unpackedフォルダ(node_modules全体、デバッグシンボル、重複DLL含む)をそのままアーカイブしていたこと。electron-builderの正しい設定(asarアーカイブ圧縮、不要ファイル除外、必要なネイティブモジュールのみ同梱)を通すことで、96.5MBまで削減。約87%の削減です。
96.5MBでもまだ大きい。なぜか? ElectronアプリはChromiumブラウザを丸ごと内蔵しているからです(それだけで約60MB)。
そしてRei-AIOSの方は、すでにElectronを脱却しています。
3. Rei-AIOS:Electron → wry/tao(Rust)移行の現在地
前回の記事ではRust製のrei-webview.exeについて簡単に触れましたが、今回その全体像が見えてきました。
アーキテクチャ
ReiDesktopLauncher(Node.js)
├── [1] ReiBootstrap: APIサーバー(port 7511)
├── [2] 静的ファイルサーバー(port 7510、dist-renderer/配信)
└── [3] rei-webview.exe: wry/taoウィンドウ(Rust製、2.9MB)Electronの代わりにwry(Rust製WebViewラッパー)を使うことで:
rei-webview.exe: わずか2.9MB(Electronの60MB+に対して97%削減)
HTMLはXOR暗号化してexeに埋め込み(build.rsで自動処理)
IPC対応(stdin/stdout JSON、Node.js子プロセスモード)
マウス操作、キー入力、スクリーンキャプチャも対応(enigo + screenshots)
配布に向けた課題
Rei-AIOSのTypeScriptビルドには現在229件のエラーがあります(主にバレルファイルのre-export先が存在しないため)。アプリの動作自体には影響しませんが、クリーンビルドのために段階的に解消を進めています。
4. GitHub公開リリース
Rei-Automator v0.9.7のportable exeを公開リポジトリにアップロードしました。
ダウンロードURL: https://github.com/fc0web/rei-automator-release/releases/tag/v0.9.7
ソースコードはプライベートリポジトリ(fc0web/rei-automator)に、配布バイナリは公開リポジトリ(fc0web/rei-automator-release)に分離する運用です。
5. ReiThinkingGym:6つの新機能
思考訓練ツール「ReiThinkingGym」にも新機能を追加しました(commit 31e4dcf)。
公理統計UI: SAC-1〜6の棒グラフ表示
セッションリネーム: ダブルクリックでインライン編集
D-FUMT 7値アノテーション: 全ThinkingPanelアイテムに7値分類とサマリーバー
MD/JSONエクスポート: セッション内容を外部出力
公理重みスライダー: 各公理の重みを動的調整
セッション検索: リアルタイムサイドバーフィルタリング
現在のRei全体像(2026/3/17時点)
Rei-AIOS:
SEED_KERNEL: 500理論 + Theory #501〜505
テスト総数: 6,336件超(全PASS)
アーキテクチャ: Electron脱却 → wry/tao (Rust) + Node.js
rei-webview: 2.9MB(Electronの97%削減)
TS修正: 229件のエラー解消中
Rei-Automator:
バージョン: v0.9.7(portable exe, 96.5MB)
ビルド: npm run package 一発完了
TSエラー: 0件(12件を全件解消済み)
公開: github.com/fc0web/rei-automator-release
Rei-PL:
Phase 2: v0.6.0完了(286テスト全PASS)
Phase 3: パイプチェーン・クロージャ・Φ/Ψ/Ω演算子(次期目標)
ReiThinkingGym:
新機能6件追加: 7値アノテーション、公理統計UI、検索等理論と工学の間
前回の記事は「神代文字がWASMで動く」「無から生命を生み出す理論的基盤」という、ある意味で華やかな内容でした。
今回は対照的に、ビルドパイプラインの修復、TypeScriptエラーの解消、exeサイズの削減、GitHubへのリリースアップロード——地味な工学作業の積み重ねです。
しかし、理論がどれほど美しくても、人に渡せなければ存在しないのと同じです。
Reiの種を育てるとは、こういう土壌整備の日々も含めてのことだと思います。
急がず、ゆっくりと。種は育ちます。🌱
Rei-AIOS開発ログ | 藤本 伸樹 GitHub: fc0web/rei-pl(公開)/ fc0web/rei-aios(非公開) Rei-Automator: github.com/fc0web/rei-automator-release(公開) https://note.com/nifty_godwit2635
ハッシュタグ案: #Rei #DFUMT #AIOS #ReiAutomator #Electron脱却 #Rust #wry #ビルドパイプライン #TypeScript #プログラミング言語 #AI #工学生命体





