高度化するAIによるサイバー攻撃の脅威を巡り、片山さつき金融担当相は4月22日、日銀や3メガバンク、日本取引所グループの幹部との会合を開き、金融システムに対する危険性を協議した。セキュリティ対策強化の必要性を確認し、官民連携で対策を図る作業部会の設置に合意した。
会合には、日銀の植田和男総裁、全国銀行協会会長の加藤勝彦みずほ銀行頭取、日本取引所グループの山道裕己CEO(最高経営責任者)らが出席した。
米新興企業Anthropicが7日に発表した新型AI「Claude Mythos」は、システムの脆弱性の特定に優れ、自動的に攻撃する性能を備えており、サイバー攻撃への悪用に国際的に警戒感が強まっている。
片山氏は、金融システムは経済活動を支える重要インフラだとして「サイバー攻撃によって直ちに市場に影響し、信用不安にまで波及しうる特性がある。今そこにある危機だ」との認識を示した。
米国では、Mythosを開発したAnthropicのほか、GoogleやAppleなどIT大手が参加する企業連合「プロジェクト・グラスウイング」が立ち上がり、セキュリティ強化に乗り出している。
今後設置する作業部会では、金融機関が個別で講じていた対策に連携して取り組み、金融の日本版「プロジェクト・グラスウイング」として機能することを目指す。
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