「ES(エントリーシート)の作成や面接の練習にAI(人工知能)を使うのはもはや当たり前になってきている」。そう語るのは東京科学大学 学生支援センターの守島利子マネジメント教授だ。「2025年の夏頃からESの質が飛躍的に良くなった。学生のAI活用が広がったからではないか」(守島マネジメント教授)
2027年卒の就活生は大学1年生からAIを使い始めた初代AIネーティブ世代だ。就職活動でもAIを起点とした動きがある。インディードリクルートパートナーズの栗田貴祥リサーチセンター上席主任研究員は「以前は就活サイトが大きな入り口だったが、AIで企業情報を収集してエントリー先を決める学生も増えてきた。入り口が多彩になっている」と述べた。
AIで志望企業を探すことは新たな出合いを生むこともある。東京科学大学の守島マネジメント教授は「大規模な合同面談会では大手企業に注目が集まりがちだが、あまり大きくない企業の説明を聞く学生もいた。その学生に話を聞くと合同面談会の参加企業のリストと自分の就職活動の軸をAIに与えて、どこが自分に合うかを絞り込んだということだった」と語った。AIを使ってより自分にパーソナライズされた形で就活を進める学生も出てきているようだ。
就活サイトでもAIを取り入れたサービスが提供され始めている。Indeed Japanが運営する「リクナビ」では、ESによくある「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」作成をAIでサポートする「ガクチカAIアシスタント」を、2025年1月から2027年卒業以降の学生を対象として提供している。
ガクチカAIアシスタントの使い方はこうだ。就活生はガクチカとして取り上げるテーマを選択肢の中から選び、具体的な内容や担当した役割などを短い文章で記述する。音声での入力も可能だ。合計で4つの質問に回答すると、入力された内容をAIが解析し数百文字の文章形式にまとめて出力する。
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