「現場監督に怒られちゃった」、通行者の表情読んでしゃべる誘導ロボ

日経XTECH / 2026/5/6

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要点

  • VOLLMONTホールディングスが、通行者の表情などを画像認識で読み取り会話する交通誘導ロボ「Comune+ model-1」を開発し、約300パターンのせりふで働きかける。
  • ロボットはカメラ・マイク・人感センサー等を備え、工事現場に近づく人物を識別して、車椅子・つえ・歩行器・ベビーカー・子ども等の「交通弱者」を判定する。
  • 深層学習(ディープラーニング)で得た情報に基づき、誘導警備員のタブレットへ接近を通知し、必要に応じて警備員が入り口の制御(止まれ/進め)で通行を最適化する。
  • 年齢・性別・表情に応じた話し掛け(例:子ども向けや機嫌が良い人向け、季節限定のせりふ)まで用意しており、会話型の誘導体験を狙う。

 「そういえば昨日、おしゃべりし過ぎだって現場監督に怒られちゃいました」「宿題はもう終わりましたか」

 警備会社のVOLLMONT(フォルモント)ホールディングス(東京都青梅市)は、工事現場のそばを通る歩行者や自転車に「止まれ」「進め」といった交通誘導をするだけでなく、通行者の表情などを読み取って会話するロボット「Comune+ model-1(コミューンプラス モデルワン)」を開発した。読み取った表情に応じて、約300パターンのせりふで話し掛ける。

 ロボットの“身長”は170cm、“体重”は40kg。誘導バーや大型ディスプレーに加え、ネットワークカメラやマイク、人感センサーを備える。工事現場に近づいた人をカメラが捉え、画像フレームで1人ずつ識別する。

工事現場に配置したスマート・ガードマン「Comune+ model-1」のイメージ。ロボットの目の部分にカメラとマイクを仕込んである。ディスプレーにQRコードなどを表示して、工事内容や迂回路の情報を伝えることも可能だ。主に歩行者と自転車の誘導を担う(写真:VOLLMONTホールディングス)
工事現場に配置したスマート・ガードマン「Comune+ model-1」のイメージ。ロボットの目の部分にカメラとマイクを仕込んである。ディスプレーにQRコードなどを表示して、工事内容や迂回路の情報を伝えることも可能だ。主に歩行者と自転車の誘導を担う(写真:VOLLMONTホールディングス)
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 ロボットは人工知能(AI)の一種である深層学習(ディープラーニング)によって、近づいた人の映像から交通弱者かどうかを見分ける。車椅子の人、つえをついた人、歩行器を押す人、ベビーカーを押す人、子ども、子どもを乗せた自転車などを認識。現場周辺にいる誘導警備員のタブレット端末に交通弱者の接近を知らせる。同時に、ロボットが「お手伝いが必要ですか」などと通行者に呼び掛ける。

 ロボットを介して通行者と誘導警備員とが会話することも可能だ。必要に応じて警備員が通行者の元へ駆け付ける。警備員はタブレット端末でロボットを操作して歩行者用通路の反対側の入り口を「止まれ」に変え、交通弱者がスムーズに通れるようにできる。

 さらに、ロボットは画像認識機能によって、通行者の年齢や性別、表情を読み取り、状況に応じて話し掛ける。

 例えば、小さな子どもだと認識した場合は、「やっほー。君と友達になりたいな」「ねえねえ、勉強ばかりしているとロボットみたいになりますよ」「宿題はもう終わりましたか」などと声を出す。機嫌の良さそうな人には、「今日はとってもいい気分なんです。ロボットですが」「おしゃべりし過ぎだって現場監督に怒られちゃいました」などと冗談を交えてあいさつ。そうでない人には「おはようございます。気を付けて行ってらっしゃい」「お疲れさまです。午後も張り切っていきましょう」などと呼び掛ける。ハロウィーンやクリスマスの時期に限定したせりふも用意する。

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ロボットの外販も視野に

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