NVIDIA、オープンなAIで量子エコシステム強化 エラー訂正精度3倍

日経XTECH / 2026/4/21

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要点

  • NVIDIAが量子計算の計算精度を高めるAIモデル「Ising(イジング)」を開発し、量子コンピューター開発の支援を強化する方針を示した。
  • Isingをオープンモデルとして提供することで、研究機関や企業が自前の量子コンピューターを構築しやすくし、同社の量子エコシステム拡大を狙う。
  • 実用的な大規模量子コンピューターにはノイズの多い量子ビットのエラー低減・訂正が重要で、Isingをプラットフォームに統合して高精度かつ効率的な開発環境を整える。
  • NVIDIAは量子以外でもフィジカルAIや自動運転、ロボット工学向けにオープンモデルを展開しており、GPU販売領域を広げる「勝ちパターン」戦略を量子にも適用するとしている。
エヌビディアはオープンなAIモデル「Ising(イジング)」によって量子プラットフォームを強固にし、実用的な量子コンピューターの開発を支援できると意気込む(出所:エヌビディア)
エヌビディアはオープンなAIモデル「Ising(イジング)」によって量子プラットフォームを強固にし、実用的な量子コンピューターの開発を支援できると意気込む(出所:エヌビディア)
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 米NVIDIA(エヌビディア)が量子コンピューター分野の覇権獲得へ向けて、さらなる一手を打ち出した。このほど量子コンピューターの計算精度を高められるAI(人工知能)モデル「Ising(イジング)」を開発した。研究機関や企業が自前の量子コンピューターを構築できるように支援を強化する。Isingをオープンモデルにすることで、エヌビディアの量子エコシステムを拡大する狙いがある。

 同社は量子向け以外にも、フィジカルAIや自動運転、ロボット工学向けなどにオープンモデルを構築している。成長が期待される業界を支援することで、同社のGPU(画像処理半導体)を販売できる領域を拡大する。この「勝ちパターン」戦略を量子でも加速させる。

AIが量子にとって不可欠に

 エヌビディアは量子コンピューターを開発する企業や研究機関向けに、自社のGPUを活用した計算能力や各機能を提供している。このプラットフォームにIsingを統合することで、より高精度で効率的な量子プロセッサーの開発環境を整えた。

 実用的な大規模量子コンピューターを開発するには、ノイズの多い量子ビットのエラーを低減・訂正する技術が重要になる。数百万量子ビットの大規模システムともなれば膨大な操作や計算が必要になり、AIによる自動化や制御が欠かせなくなってくる。エヌビディア最高経営責任者(CEO)のJensen Huang(ジェンスン・ファン)氏が「量子コンピューティングを実用化するにはAIが不可欠だ」と語る理由だ。

ファン氏は量子コンピューティングの実用化にAI技術が欠かせないと語る。写真は年次開発者会議「NVIDIA GTC 2025」で撮影したもの(出所:日経クロステック)
ファン氏は量子コンピューティングの実用化にAI技術が欠かせないと語る。写真は年次開発者会議「NVIDIA GTC 2025」で撮影したもの(出所:日経クロステック)
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「世界初」となるオープンなAIモデル群に

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