独占:Google、Thinking Machines Labとの提携を新たな数十億ドル規模の契約で深める

TechCrunch / 2026/4/22

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要点

  • Thinking Machines Lab(元OpenAI幹部ミラ・ムラティの会社)が、Google CloudのAIインフラ利用を拡大する「数十億ドル規模」の複数年契約を新たに締結したと報じられています。
  • 契約には、Nvidiaの最新GPU(GB300チップ)を基盤にしたGoogleの最新AIシステムへのアクセスに加え、モデルの学習・デプロイを支えるインフラ提供が含まれます。
  • Googleはストレージ、Kubernetesエンジン、Spannerなど他サービスとクラウドを組み合わせる戦略の一環として、AI開発者との大口クラウド契約を積極化しており、同様の動きとしてAnthropicがTPU供給でGoogle/Broadcomと合意した例が挙げられています。
  • 競争環境は激しく、AnthropicはAmazonともClaudeの学習・提供向けに最大5ギガワット規模の計算容量確保で合意しており、Thinking Machinesの契約も専属ではないものの、Googleが成長著しい「フロンティア系」ラボを早期に囲い込みに動いている兆候だとされています。
  • Thinking Machinesは2025年2月に設立され、2025年中盤にシードラウンドで20億ドル規模の調達を行い、2025年10月にカスタムのフロンティアAIモデル作成を自動化する最初のプロダクト「Tinker」を投入しました。

OpenAIの元エグゼクティブ、ミラ・ムラティが立ち上げたスタートアップ「Thinking Machines Lab」が、Nvidiaの最新GPUを搭載したシステムを含め、Google CloudのAIインフラの利用を拡大するための新たな数十億ドル規模の複数年契約を締結した。TechCrunchが独占的に入手した情報によると、これは多額の投資を伴うものだ。

関係者によれば、この取引の評価額は10億ドル台前半の単一桁(=10億ドル台ではあるが一桁)で、Nvidiaの新しいGB300チップを土台に構築された、Googleの最新AIシステムへのアクセスが含まれる。さらに、モデルの学習とデプロイを支えるインフラサービスも組み込まれている。

Googleは、ストレージ、Kubernetesエンジン、そしてデータベース製品であるSpannerといった他のサービスと自社のクラウド提供を束ねようとしている。こうした狙いのもと、AI開発者と多数のクラウド契約を積極的に結んできた。今月初め、Anthropicが複数年契約に合意した。内容は、複数ギガワット規模のテンソル処理ユニット(TPU)の能力(TPUは機械学習ワークロード向けにGoogleが独自設計したAIチップ)をめぐるもので、GoogleとBroadcomとの間で結ばれたものだ。 

しかし競争は熾烈だ。実際、今週だけでもAnthropicはAmazonとも新たな契約を結び、Claudeの学習およびデプロイに最大5ギガワット分の能力を確保している。 

今年前半、Thinking MachinesはNvidiaと提携し、チップメーカーによる出資が含まれた取引を実施した。だが、今回がクラウドサービス提供事業者との契約としてはラボとして初めてだ。この取引は独占ではないため、Thinking Machinesは時間の経過に伴って複数のクラウド事業者を利用する可能性はある。それでもなお、Googleが成長の速いフロンティア・ラボを早い段階で押さえ込みに動いていることを示すサインだと言える。 

ムラティはOpenAIの最高技術責任者(CTO/chief technologist)の職を離れ、2025年2月にThinking Machinesを設立した。ほどなくして、同社は120億ドル($12 billion)の評価額で、20億ドルのシードラウンドを実施したが、依然として極めて非公開性の高い運営を続けている。それでも、10月に最初の製品をローンチした。名称はTinkerで、カスタムのフロンティアAIモデル作成を自動化するツールだ。 

水曜日の契約は、Thinking Machinesが何を開発しているのかについて一定の手がかりを与えた。Googleのプレスリリースによれば、Tinkerのアーキテクチャが依拠している強化学習(reinforcement learning)のワークロードを同社は支援できるという。強化学習は、DeepMindやOpenAIを含む複数のラボで最近のブレークスルーを支えてきたトレーニング手法であり、Google Cloudの取引規模が大きいことは、その作業がどれほど計算コストの高いものになり得るかを反映している。 

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San Francisco, CA | 2026年10月13日〜15日

Thinking Machinesは、Google CloudがGB300搭載のシステムへのアクセスを提供するにあたり、それをいち早く利用するGoogle Cloudの顧客の一つだ。同社によれば、このシステムは従来世代のGPUと比べて学習および提供(サービング)の速度を2倍に改善するという。 

Thinking Machinesの共同創設者である研究者、Myle Ottは声明の中で、「Google Cloudは、私たちが求める信頼性を備えたまま、記録的な速さで稼働させてくれました」と述べた。