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Amazon Web Services(AWS)は2026年3月4日(米国時間)、オープンソースの自律型プライベートAIエージェント「OpenClaw」を、VPS(仮想プライベートサーバ)サービス「Amazon Lightsail」上で一般提供開始した。事前設定済みのインスタンスを起動し、ブラウザとペアリングすることで、追加設定なしでメール管理やWeb閲覧、ファイル整理などのタスクを自動化するAIアシスタントとの対話を開始できる。
実務を自動化するOpenClaw AWSが指摘する安全利用のポイント
OpenClawは、コンピュータ上で直接動作するセルフホスト型の自律型プライベートAIエージェントだ。単なるチャット型AIとは異なり、「WhatsApp」「Discord」「Telegram」などのメッセージアプリと連携し、メール管理、Web閲覧、ファイル整理といった実務的なタスクを実行できる。
AWSはブログで、OpenClawを利用する上では注意しなければならないセキュリティ上の考慮事項があるとした上で、Amazon Lightsailで起動し、安全に利用するためのポイントを挙げている。
AWSのユーザーから同社に対して、AWS上でOpenClawを実行できるかどうかという問い合わせが寄せられたという。中には、「Amazon EC2」(Amazon Elastic Compute Cloud)インスタンス上でOpenClawを実行した経験をブログに書いているケースもある。こうした状況に対してAWSの筆者は、自宅のデバイスにOpenClawを直接インストールした経験も踏まえて、容易ではなく、セキュリティ上の考慮事項が数多くあると指摘し、Lightsailを使うことで安全に利用する方法を紹介している。
LightsailのOpenClawインスタンスは、AIモデルプロバイダーとして生成AIプラットフォーム「Amazon Bedrock」がデフォルト(既定)で設定されており、セットアップ完了後すぐにAIアシスタントとの対話を開始できる。
セットアップ手順
利用を開始するには、Amazon Lightsailコンソールでインスタンスを作成する。リージョンとアベイラビリティーゾーンを選択した後、Linux/Unixプラットフォームで、ブループリントから「OpenClaw」を選択する。インスタンスプランは4GBメモリプランが推奨されている。
インスタンス起動後、ブラウザとOpenClawをペアリングする。SSH(セキュアシェル)でインスタンスに接続すると、ダッシュボードURLとセキュリティ認証情報が表示される。ダッシュボードでゲートウェイトークンを入力し、SSHターミナルでデバイスペアリングを承認すると、ブラウザがOpenClawインスタンスに接続される。
Amazon Bedrock APIアクセスを有効にするには、「Getting started」タブに表示されるスクリプトをコピーし、コマンドラインツール「AWS CloudShell」で実行してアクセスを有効化する。
OpenClaw利用前に確認すべき注意事項
権限設定
OpenClawインスタンスに付与する「AWS Identity and Access Management」(AWS IAM)権限はカスタマイズ可能だ。セットアップスクリプトはAmazon Bedrockへのアクセスを許可するポリシーを持つIAM(IDおよびアクセス管理)ロールを作成する。ただし、権限を変更するとOpenClawがAI応答を生成できなくなる可能性がある。
コスト
選択したインスタンスプランに対してオンデマンドの時間単位で課金される。OpenClawアシスタントとのメッセージはAmazon Bedrockのトークンベース課金で行われる。「AWS Marketplace」経由で提供されるAnthropic ClaudeやCohereなどのサードパーティーモデルを選択した場合、トークン単価に加えてソフトウェア料金が発生する場合がある。
セキュリティ
OpenClawのようなプライベートAIエージェントは柔軟性が高い一方、設定を誤るとセキュリティリスクにつながる可能性がある。AWSは、OpenClawゲートウェイを、インターネットに公開しないこと、ゲートウェイ認証トークンを定期的にローテーションし、設定ファイルにハードコードせず環境ファイルで管理することを推奨している。
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