プログラムを自律的に考えて提案、AIエディタが備える機能を把握する

日経XTECH / 2026/4/27

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要点

  • AIエディタは「コーディング用エディタ」+「生成AI(LLM)」が一体化したもので、LLMがコード記述を強力に支援する点が従来エディタとの大きな違いです。
  • 従来型エディタ(VS Code、Vim、Jupyter等)は補完機能を持つものの、LLMがコード内容を読んで先回り提案するような高度な支援は基本的にありません。
  • AIエディタの例として、プログラマの書いたコード内容から次に続く処理を丸ごと提案し、承諾するだけで自動入力できる“高度な補完”が挙げられています。
  • さらに、関数名などの意図だけを記述すると必要な処理を推測してコードを提案する機能など、“考えていることを推定して提案する”方向に機能が拡張されています。
  • 本特集は概論編(AIエディタとは)に続き、実践編としてVS CodeとGitHub Copilotの連携の基本的な使い方を解説するとしています(執筆時点は2025年12月上旬)。

本特集では、ソフトウエア開発の現場で急速に普及している「AIエディタ」を取り上げます。「AIエディタとは何か」という全体像を解説した後、実践編として「Visual Studio Code」と「GitHub Copilot」を連携した基本的な使い方を解説します。なお本特集の情報は執筆時点(2025年12月上旬)のものです。生成AI関連は進化が非常に早いため、今後情報が変わる可能性があります。あらかじめご了承ください。

 本特集では、ソフトウエア開発の現場で急速に普及している「AIエディタ」を取り上げます。第1回と第2回では、概論編として「AIエディタとは何か」という全体像を解説します。第3回と第4回では、実践編として「Visual Studio Code」と「GitHub Copilot」を連携した基本的な使い方を解説します。

AIエディタとは

 AIエディタとは、コーディング用のエディタと、生成AI(LLM。大規模言語モデル)がセットになったものです。生成AIがエディタと連動し、コードの記述などを強力に支援してくれます。

 AIエディタではない従来型のコーディング用のエディタとして、「Vim」や「Visual Studio Code」(以下、VS Code)や「Jupyter Notebook」などがあります。VS CodeなどはGUI(Graphical User Interface)で操作するエディタですが、Pythonの対話モードなどのように「ターミナル」や「コマンドプロンプト」といったCLI(Command Line Interface)で操作するエディタもあります。この場合、ターミナルやコマンドプロンプトそのものがエディタの画面になります。

 こうした従来型のエディタは、GUIにせよCLIにせよ、LLMはセットになっていません。コーディング用のエディタのみです。

 ただし、これら従来型エディタでも、コードの記述を支援するための機能は、簡易的ではありますが持っています。例えば、関数名やメソッド名、引数名などの最初の何文字かを入力すると入力候補が一覧で表示されて自動で入力できる補完機能がそれです。一度書いた変数や定数を、一覧から自動入力できたりもします。すべてを手入力する場合に比べて、手間やタイプミスを削減できます。

 AIエディタでは、生成AI(LLM)によってそれよりもはるかに高度な補完機能を提供します。

 例えば、プログラマが書いているコードの内容をLLMが自動で読み取り、「このあとはこんな処理のコードはいかがですか?」のように、先回りをして続きの処理のコードを丸ごと提案してくれます。プログラマは、それが自分が必要としているコードならば、その提案を承諾するだけで自動で入力されるのです(図1)。

図1●AIエディタの高度な補完機能
図1●AIエディタの高度な補完機能
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 さらには、ユーザーが定義したい関数名を記述しただけで、LLMが必要な処理を推測して、関数に必要なコードを提案してくれるような機能もあります。関数の名前だけを書けば、その関数の処理を書いてくれるというわけです。

 いずれにせよ、AIエディタの機能は単なる補完にとどまらず、プログラマが考えているコードや処理を先回りして自動で提案してくれるのです。孤独になりがちなコーディング作業が、“有能な相棒”と一緒に楽しくできるようになるでしょう。他にもAIを活用した様々な機能がプログラマを強力に支援してくれるので、開発を劇的に効率化できます。

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なお、多くのAIエディタは、LLMそのものがコー...

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