「AIエージェントがチームの一員として行動できる組織に進化するには強固な基盤が必要」であるとして、米Google Cloudは4月22日(現地時間)、新たなAI開発プラットフォーム「Gemini Enterprise Agent Platform」(以下、Agent Platform)を発表した。同社「Vertex AI」の後継サービスとなる。従来のVertex AIの機能に加えて、ローコードでのエージェント構築や、エージェントの管理や品質評価などを可能にするツールを追加または強化した。
Google CloudはAgent Platformのツール群を「構築」「拡張」「ガバナンス」「最適化」の4カテゴリーで整理している。それぞれの概要は以下の通り。
- 構築: ローコードでエージェントを構築できる「Agent Studio」や、コードでエージェントを定義する「Agent Development Kit」(ADK)など、エージェントの開発ツール群
- 拡張: エージェントをホストする環境「Agent Runtime」や、長時間稼働するエージェントのコンテキストを保持する「Memory Bank」など、エージェントの稼働環境を提供するツール群
- ガバナンス: エージェントのID管理ツール「Agent Identity」や、エージェントを管理できるよう登録するツール「Agent Registry」、エージェントと外部の接続を管理する「Agent Gateway」など、エージェントを追跡、管理するためのツール群
- 最適化: 「Agent Simulation」や「Agent Evaluation」「Agent Observability」などエージェントの稼働状況を追跡し、品質を保証するためのツール群
筆者の「Google Cloud」プロジェクトのプロダクト一覧でも、「AI」カテゴリーに既にAgent Platformが表示され、選択できるようになっていることが確認できた。
Agent Platformのホーム画面、左側のメニューから各ツールに遷移できる。メニューは先述の4カテゴリーではなく、「スタジオ」「モデル」「エージェント」「Notebooks」の4つに分かれており、それぞれのカテゴリーの概要は以下の通りだ。
- スタジオ: Agent Studioへのアクセス
- モデル: 「Model Garden」など、さまざまなプロバイダーのモデルをチューニングしたり学習したりできる機能群
- エージェント: ADKやAgent Runtimeに加え、プリビルドのエージェントを利用できる「Agent Garden」や、先述の「ガバナンス」ツール群
- Notebooks: 「Colab Enterprise」や「Workbench」(旧「Vertex AI Workbench」)など、AIや機械学習向けのノートブック環境
Google Cloudによると、今後、全てのVertex AIサービスの拡充はAgent Platformを通じて提供される。
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