キオクシア、トヨタに迫る高収益に死角はあるか

日経XTECH / 2026/5/28

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要点

  • キオクシアHDの2026年4〜6月期純利益は前年同期比48倍の8690億円見込みで、日本企業でトヨタに次ぐ水準まで急成長している。
  • 2027年3月期の営業利益でトヨタを上回る可能性も出ており、株価は上場(2024年12月)時の約40倍に拡大している。
  • 背景にはAI向けメモリー需要拡大があり、NAND型フラッシュは少なくとも2027年までは需要が供給を上回る見通しだと説明された。
  • ハイパースケーラーがメモリー確保のため長期供給契約に動いており、キオクシアHDもその恩恵を受けている。
  • 記事は「高収益に死角があるのか」を問題提起しているが、本文中では弱点の具体部分が有料部分に続く構成となっている。

 キオクシアホールディングス(HD)の業績が驚異的な伸びを見せています。2026年4〜6月期の純利益は前年同期比48倍の8690億円を見込み、日本企業の同期の利益としてトヨタ自動車に次ぐ水準となる見通しです。2027年3月期通期の営業利益でトヨタを上回る可能性も出てきました。人工知能(AI)向けのメモリー需要拡大という強い追い風が背景にあります。

 キオクシアHDの足元の株価は6万円を超え、2024年12月の株式上場時の約40倍に膨らみました。時価総額は30兆円を超え日本企業で4位に浮上しました。「株価がここまで上がったのは我々としても想定外だ」。キオクシアHD社長の太田裕雄氏が取材で筆者にこう語ったのは2025年秋(取材時は副社長)、株価は約1万円でした。現在の株価を果たしてどう受け止めているでしょうか。

 2026年5月15日の決算説明会で、太田氏はキオクシアHDが手掛けるNAND型フラッシュメモリーの「市場の力強さは今後も続く」と話しました。短期記憶用のDRAMとともに、長期記憶に使うNANDは少なくとも2027年までは需要が供給を上回る見通しです。米国のハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)はメモリー確保に向けて長期供給契約に動いており、キオクシアHDもその恩恵を受けつつあります。

 キオクシアHDに死角はないでしょうか。かねて指摘されてきた弱点の1つは、……

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