AIデータセンターの直流800V給電、登場は2027年か 米TI見通し

日経XTECH / 2026/5/30

📰 ニュースSignals & Early TrendsIndustry & Market Moves

要点

  • 米Texas Instruments(TI)のRobert Taylor氏は、AIデータセンター向け直流800V給電は現時点でプロトタイプ段階で、採用開始は2027年からになる見通しを示した。
  • AIサーバーは1ラック当たり消費電力が1MW超に達する可能性があり、直流800V導入で電力効率の向上が期待されている。
  • 直流800V給電を巡ってはNVIDIAを中心に複数社が関与し、仕様検討が進んでいる。
  • GPU中心のAIインフラが電源方式の標準化に近づくことで、電源・半導体・電力システム各社の開発・製品設計の前提が変わる可能性がある。
米TIのロバート・テイラー氏はAIサーバー向け直流800V給電の開発状況について説明した(写真:日経クロステック)
米TIのロバート・テイラー氏はAIサーバー向け直流800V給電の開発状況について説明した(写真:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 「現在はプロトタイプ段階で、採用は2027年からだ」。AI(人工知能)データセンター向け直流800V給電の開発状況についてこう語ったのは、米Texas Instruments(テキサス・インスツルメンツ、以下TI)パワーデザインサービス&パワーデリバリー部門ゼネラルマネージャーのRobert Taylor(ロバート・テイラー)氏である。AIデータセンターの直流800V給電を巡っては、GPU(画像処理半導体)大手の米NVIDIA(エヌビディア)を中心に、半導体メーカーや電力システムの関連企業など複数社が関わり、仕様の検討が進んでいる。いずれ1ラック当たりの消費電力が1MW(メガワット)を超えるとされるAIサーバーの電力効率を高められるとの期待がある。

次のページ

直流800Vを2段階で降圧

この記事は有料会員限定です