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70代で倒産させる社長の共通点 ー 成功体験を「捨てる」勇気を持てるか?

note / 3/12/2026

💬 OpinionIdeas & Deep AnalysisIndustry & Market Moves

Key Points

  • 70代の社長に共通する倒産の背景と要因を分析している。
  • 成功体験を捨てる勇気が組織の変革と存続に不可欠だという主張を展開している。
  • 過去の成功に固執する思考パターンや意思決定の盲点を指摘し、現状への適応の重要性を説いている。
  • 個人と組織の両方で、変化を恐れず学習と適応を推進する姿勢が競争力の鍵だと提案している。
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70代で倒産させる社長の共通点 ー 成功体験を「捨てる」勇気を持てるか?

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濱本克哉

「中小企業診断士」という資格。
実は、維持するのがなかなかにハードです。

5年ごとの更新が必須で、専門知識の補充や実務実績が厳格に定められています。

費用も手間もかかるため、更新を諦める人も少なくありません。

なぜ、プロである診断士にさえ「知識の補充」が強制されるのか?

理由はシンプルです。
「世の中の変化」が、個人の経験値を軽々と追い越していくからです。


昔話に逃げる社長は「倒産」の予兆


コンサルタントとして多くの現場を見てきましたが、最も胸が痛む瞬間があります。
それは、70~80代の社長が、心血注いで守ってきた会社を倒産させてしまう時です。

彼らは長年、山あり谷ありの経営を生き抜いてきました。
しかし、最晩年に資金繰りが行き詰まり、幕を閉じる。
あろうことか、最後には従業員から「あなたは無能だ」とバッシングを受けることさえあります。

こうした社長と対話すると、共通点に気づきます。
穏やかな表情で「昔はこうして乗り越えた」という武勇伝は語ってくれる。

けれど、
「今、この瞬間にどう手を打つか」という具体策が、驚くほど弱いのです。

1992年と2026年、OSは別物


私がコンサルタントになった1992年。
インターネットはまだ影も形もありませんでした。

1995年: Windows95登場(電話回線で恐る恐る接続)

2026年: AIとSNSが経営のインフラに

この30年余りで、経営のノウハウはどう変わったでしょうか?

【不変】 貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)の重要性。

【激変】 「人」のマネジメント。パワハラ・セクハラの概念、若者の価値観。

【崩壊】 顧客開拓の手法。FAXや郵送DMは、SNSやLINE、AI活用へと様変わりしました。

今の若手社員が「宿泊研修の相部屋」に抵抗を感じるように、「当たり前」の基準そのものが書き換わっているのです。

成功体験という名の「呪縛」


人間、そう簡単には変われません。
映画『ALWAYS 三丁目の夕陽』を見て「あの頃は人情があった」と懐かしむのは良いでしょう。

しかし、経営において「あの時はこれで成功した。次もいけるはずだ」という思い込みは、毒になります。

70~80代で会社を潰してしまう社長の多くは、
かつての成功体験に、自分自身が埋没してしまっている
のです。

60代、今こそ「再起動」のタイミング


今60代の経営者は、これから70代、80代を迎えます。
事業を継続させるために必要なのは、知識の習得以上に
「成功体験を捨てる訓練」
です。

・外部の仕組みを取り入れる
 診断士のように、強制的に新しい知識をインプットする環境に身を置く。

・AIや「若者」を横に置く
 自分の正解を押し付けるのではなく、AIや若い世代の感性に日常的に触れる。

こうして、

経営OSをアップデートし続ける

こと。
それこそが、会社と、そして社長自身のプライドを守る唯一の道ではないでしょうか。

「昔話」ではなく、「新しいやり方」の話をしましょう。

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