日産自動車が米Uber Technologies(ウーバーテクノロジーズ)と米NVIDIA(エヌビディア)と組み、End-to-End(E2E)自動運転で米Tesla(テスラ)の対抗軸をつくる。2026年後半にも東京でロボタクシーの試験を始めると発表した。人工知能(AI)モデルから配車サービスまで自前で手掛ける垂直統合型のテスラに対し、日産は複数の専門企業が組む水平分業型の枠組みを打ち出す。
日産はこれまでE2E自動運転のAIモデルを手掛ける英新興Wayve Technologies(ウェイブ・テクノロジーズ)と人の監視がいる「レベル2」の先進運転支援システム(ADAS)の開発を進めていた。今後日産とウェイブはロボタクシーを開発し、監視がいらない「レベル4」に進化させる。2社の連携に配車サービスを手掛けるウーバーやAI半導体のエヌビディアが加わることで、ロボタクシーの半導体から車両開発、配車まで一体で構築する体制が整う。
日産は2026年3月12日、ウーバーとロボタクシーの配車サービスで協業すると発表した。日産社長のIvan Espinosa(イバン・エスピノーサ)氏は「(ロボタクシーを)世界で展開する可能性が広がる」と意気込みを語った。さらに日産は同月17日、ロボタクシーの試作車にエヌビディアの車載SoC(System on a Chip)を採用すると明らかにした。
ウーバーは国内ですでにタクシーの配車サービスを手掛けている。ウーバー自律型モビリティ・デリバリー部門責任者のSarfraz Maredia(サーフラズ・マレディア)氏は「自動運転車と人が運転する車両を組み合わせることで信頼性や稼働率を高められる」と話し、ロボタクシーが稼働率の向上に貢献するとの見通しを示した。車両の維持や運用ではタクシー会社の支援を受ける考えだ。
4社はまず2026年後半から監視者が乗った形でのロボタクシーの公道試験サービスを都内で始める。データを収集しながら安全性の向上や運用ノウハウの蓄積、国土交通省などとルールの調整を進め、無人運転のロボタクシーを実現する方針だ。ウェイブ最高経営責任者(CEO)のAlex Kendall(アレックス・ケンドル)氏は「具体的なスケジュールは公表できないが、できるだけ早く実現できるように尽力する」と話し、早期にレベル4を実用化したい考えを示した。
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車両はリーフ、SoCの構成は?この記事は有料会員限定です








