理化学研究所と富士通、米NVIDIA(エヌビディア)が2030年ごろの稼働を目指し開発する次世代スーパーコンピューター「富岳NEXT」が、最初のマイルストーンを迎えた。アーキテクチャーの基本設計を2026年3月に終え、詳細設計へ移った。性能世界一へのこだわりを捨て、AI(人工知能)時代に「使われる計算機」の実現に比重を置く。
富岳NEXTは、理研と富士通が共同開発し2020年に稼働させたスパコン「富岳」の後継機の開発コード名である。演算性能はエクサスケール級を見据えつつ、科学計算とAI処理を両立できる次世代の研究開発基盤を目指す。開発には国が1000億円超を投じる。
エヌビディアと目指す「脱専用」
「スパコンは使われてこそ。商業的成功なしでは意味がない」─。富岳NEXTの開発を主導する理化学研究所計算科学研究センター長の松岡聡氏は断言する(図1)。
次のページ
富岳NEXTの狙いは明確だ。日本で開発する国産ス...この記事は有料会員限定です




