Claudeを“コスパ良く”利用可能に 性能の異なるモデルが“適材適所”で稼働、Anthropicの新ツール

ITmedia AI+ / 2026/4/10

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要点

  • Anthropicは、性能の異なるClaudeモデルを役割分担して動かす「The advisor strategy」を発表し、自律タスクのコストパフォーマンス向上を狙う。
  • 最上位Opusを“顧問役”、SonnetとHaikuを“実行役”に割り当て、実行が行き詰まった際にOpusが対処法をアドバイスする仕組み。
  • 開発ベンチマークでは「Opus+Sonnet」がSonnet単体よりスコアが約2.7%向上し、自律タスクのコストを約11.9%削減したと報告している。
  • 一方で「Opus+Haiku」はHaiku単体より性能は上がるがコストも上昇したため、適材適所の組み合わせが重要と示唆される。
  • 「The advisor tool」をMessages API向けにAPI提供し、料金は顧問役・実行役それぞれのモデル使用料で計算、顧問役の出力は概ね400〜700トークン程度と説明している。

 米Anthropicは4月9日(現地時間)、性能が異なるAIモデルを“適材適所”で稼働させ、自律的にタスクをこなす際のコストパフォーマンスを高める「The advisor strategy」(アドバイザー戦略)を発表した。同戦略を実行する「The advisor tool」(アドバイザーツール)をAPI向けに提供する。

アドバイザー戦略の概要(出典:公式ブログ、以下同)

 同戦略では、同社のAI「Claude」の最上位モデル「Opus」を「顧問役」に、中位以下の「Sonnet」「Haiku」を「実行役」に設定する。SonnetとHaikuが基本のタスクを実行し、処理に行き詰まると、OpusがSonnetとHaikuに対処法をアドバイスする。

 ソフトウェアの開発性能を測るベンチマークでは、Opus+SonnetはSonnet単体より2.7%高いスコアを示し、自律的にタスクをこなす際のコストを11.9%削減した。Web検索やターミナル環境での開発性能を測るベンチマークでもスコアは高まり、コストは低くなったとアピールしている。

Opus+SonnetとSonnet単体を比べた結果

 なお、Opus+Haikuの場合、Haiku単体より性能は高まったものの、コストも同時に上昇したという。

Opus+HaikuとHaiku単体を比べた結果

 アドバイザーツールは、ClaudeのMessages APIで利用できる。処理は単一のリクエスト内で実行され、料金は顧問役と実行役になる各AIモデルの使用料金で計算される。顧問役は1回の処理につき、基本的に400~700トークンほどのアドバイスを出力するとしている。

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