「○○だけど質問ある?」「○○したやつが優勝」といったスレタイ(見出し)と、最初のコメント(1コメ)を入力すると、AIが2ちゃんねる風のUIでレスを生成してくれる──こんなシミュレーターが登場した。東京都内在住の会社員・s'さん(@cccrimecc)が生成AIを活用して開発したといい、Xでは4月1日午前2時点で約50万インプレッションを集めるなど話題になり始めている。
例えばスレタイに「ITmedia NEWSの記者だけど質問ある?」、1コメに「何でも答えるで」と入力すると、数十秒後に「給料どれくらいもらってんの?やっぱブラック?」「SEOのためだけに書いた記事、胸が痛むよな」「ソースの信頼度ってどうやって判断してるの?」といった回答が20件程度生成される。結果は画像として保存可能。サービスは全て無料で利用可能だ。
s'さんがITmedia NEWSの取材に対して語ったところによると、同氏はプログラミングの専門知識を持たない会社員だが、生成AIやブラウザ上でコーディングできる開発環境「Replit」を活用してシミュレーターを開発。自身も匿名掲示板のユーザーであることから「掲示板文化を体験していない人が、AIと会話することで、その空気感を疑似体験できるようにしたら面白いのではないか」と考え制作に至った。
「匿名掲示板というと、YouTubeのまとめ動画やまとめブログなどを通じて『面白い場所』として認識されていることが多い。もちろんそうした側面もあるが、実際にはそれ以上に独特の文化や空気感があり、時にはかなり辛辣でもある。そうした“実際の姿”に近いものを見てもらうこと自体に意義があると感じた」(s'さん)
提供にはGPT-5 miniのAPIを活用。コストと再現性のバランスを鑑みての選定といい「さらに安価なモデルだと、匿名掲示板の住民らしい独特の語り口や反応を十分に再現することが難しい。ローカルLLMについても、現時点では再現性や表現力の面で厳しい」(s'さん)という。
すでにPV数は20万、利用回数も2万回を超えているという。ただし“完全自腹”でサービスを運営しているため「これ以上大きく拡散した場合、サーバ費用や運用負荷の面で個人では支えきれない懸念もある」とs'さん。サイト上のカウンターによれば、1日午前2時時点で1万7634円の赤字だったが、3時ごろには200~400円程度まで縮まった。API料金を含む運営費を集めるため、ユーザーからのカンパも受け付け始めた。なお、Google広告も検討したが、ジョークサイトと判断され掲載が難しかったとしている。
s'さんによれば、1人当たりのコストはおおよそ1.5円から1.7円。単純計算で、1000円のカンパにより約1700人分の利用を支えることができるといい「収益化という目標は特になく、赤字を0円にするのが当分の目標。面白いと感じてくださる方がいたら、100円でも200円でも構わないので、支援してもらえるとありがたい」と呼び掛けている。
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