BMWの自動化は第4段階へ、「人型ロボは既にクルマ3万台の製造に活用」

日経XTECH / 2026/5/21

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要点

  • BMWグループが、人型ロボットなどの「フィジカルAI」を自社工場に本格導入し、生産システムの自律度を高める方針を加速している。
  • 米Figure AIの人型ロボ「Figure 02」を2024年から米国工場に導入し、2025年には車体製造ラインで10カ月間実際の作業に投入して板金部品の把持・溶接機への高精度配置を担わせた。
  • 欧州市場ではHexagonの車輪付き人型ロボ「AEON」を2025年12月に初期テスト展開し、適用検証を進めている。
  • データとAI基盤モデルを統合することで、ロボットを単なる実証から現場の製造工程へ拡張していく「第4段階」の自動化を目指している。

 ドイツBMWグループは、自社工場への人型ロボット(ヒューマノイド)をはじめとする「フィジカルAI(人工知能)」の導入を本格化した。データとAI基盤モデルを融合し、自律度を高めた生産システムの構築を加速する。

 BMWグループはこれまで自社工場で人型ロボットのテスト導入を進めてきた。米Figure AI(フィギュアAI)と提携し、2024年から米国の工場に人型ロボット「Figure 02」を導入。実証実験を行ったほか、2025年には10カ月間にわたって実際の車体製造ラインに投入した。具体的には、サウスカロライナ州にあるスパルタンバーグ工場において金属の板金部品をつかみ、溶接機へミリ単位の精度で配置する正確性と速度が求められる作業を任せてきた。

「HANNOVER MESSE 2026(ハノーバーメッセ)」でヘキサゴンは、BMW製の自動車の生産デモンストレーションを披露した(写真:日経クロステック)
「HANNOVER MESSE 2026(ハノーバーメッセ)」でヘキサゴンは、BMW製の自動車の生産デモンストレーションを披露した(写真:日経クロステック)
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 米国に続いて欧州市場でも、スウェーデンHexagon(ヘキサゴン)が開発した車輪付き人型ロボット「AEON(イーオン)」を工場に導入し、2025年12月に初期のテスト展開を実施していた。

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