データセンター建設ブーム、建築設計の自動化を後押しするか

日経XTECH / 2026/5/9

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要点

  • 国内外でデータセンター(DC)建設が「空前のブーム」になり、AI時代の需要が建築の在り方を更新し始めている。
  • 竣工までのスピード重視の流れの中で、設計の自動化・高速化や施工の効率化が今後の焦点になりそうだ。
  • 米マイクロソフトが4年間で100億ドルを日本のデータセンター等に投資する計画を示し、市場の好調が継続する見通しが語られている。
  • 米国ではデータセンターの建設投資規模がオフィスを追い抜き得るとの見立てがあり、建築用途で主役交代が起こり得る。
  • DC需要の拡大が、建築プロセス(企画〜設計〜施工)のデジタル化・自動化需要を押し上げる可能性を示唆している。

国内外でデータセンター(DC)の建設が空前のブームだ。竣工までのスピードが重視される中、設計の自動化や高速化、施工の効率化もフォーカスされそうだ。AI(人工知能)時代の新需要が、建築をアップデートする。

 AIの普及が、データセンターの建設ブームを巻き起こしている。来日した米マイクロソフトのブラッド・スミス社長が2026年4月3日、高市早苗首相を表敬訪問し、日本のデータセンターなどに4年間で100億ドル(約1兆6000億円)を投資する計画を明らかにするなど、市場は引き続き好調を維持しそうだ。

 米国では建築用途別の市場規模で、データセンターがオフィスを追い抜き、住宅や物流・商業施設、生産施設に次いで4位になる公算が大きくなっているほどだ。

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データセンター建設のKPIは「スピード」

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