2026 · 05 · 16 · 土

5/16 のアップデート

今日は Manus の一般公開と ChatGPT Agent の料金明示が重なり、AIエージェントをやっと横並びで比較できる状態になりました。Devin 2.0 やスマホ操作エージェントも動きがあり、エージェント系ツールが実用ステージへ入った 1 日です。

A · Theme of the day

エージェントの月額、今日から並べて比較できる

招待制だった Manus が完全一般公開され、ChatGPT Agent も旧 Operator から一本化。両サービスの料金が今日同時に明示され、横並びで比べられる状態になりました。

Manus、招待制を卒業して一般公開

ManusManus
何が起きたか

招待制ベータを終了し一般公開。スライド作成・Webアプリビルダー・デスクトップアプリ(ローカルアクセス)を新搭載し、Slack / WhatsApp / Telegram 連携も追加。

以前との違い

先月まで Manus はウェイトリスト制で、招待コードがないと触れないサービスでした。3 月ごろから招待を広げていましたが、実質的にアクセスできるのは限られた人だけ。「話題は聞くけど触ったことがない」という人が大半だったはずです。今日から $0 の無料枠を含む 4 段階の公開プランで誰でも開始できます。

なぜ重要か

「招待コードを持っている人だけが使えるツール」から「興味ある人は今すぐ試せるツール」に変わりました。Slack や WhatsApp から直接タスクを投げられるようになったのは、業務フローへの組み込みを狙った動きです。ただし深いリサーチ 1 件で 900〜1,000 クレジット超を消費することがあり、無料枠(1 日 300 クレジット)は思ったより早く枯渇します。比較検討するなら、まず Pro Entry ($20/月) で使量感を掴んでから判断するのが現実的です。

Manus の無料枠、深いリサーチ 1 件で消えることも

ManusManus
何が起きたか

Free: $0/月(1日300クレジット・1タスク同時実行) Pro Entry: $20/月(4,000クレジット) Pro Mid: $40/月(8,000クレジット) Pro Top: $200/月(40,000クレジット) Team: $20/席/月〜(最小2名) 深いリサーチ1件で900〜1,000超クレジットを消費する場合あり

以前との違い

Manus はこれまで招待制だったため、料金が公式に開示されていませんでした。非公式情報が散らばっている状態で、「実際いくらかかるか分からない」まま話題だけが先行していました。今回、4 段階のプランとクレジット数が正式に発表されました。

なぜ重要か

1 日の無料枠(300 クレジット)では、深いリサーチを 1 件回すと超過することがあります。週に数本の調査業務を任せたい人なら Pro Entry ($20/月・4,000 クレジット) から試すのが現実的です。ただしタスク開始前にクレジット消費量が表示されないため、実コストの見積もりが難しいのは今後の課題です。個人の軽い使い方なら無料枠で十分な日も多いはず。

ChatGPT Agent に一本化、旧 Operator は廃止完了

ChatGPT Agent(旧Operator)ChatGPT Agent(旧Operator)
何が起きたか

旧Operatorの独立サイトは廃止完了。ChatGPT Agentとしてウェブブラウジング・深いリサーチ・ファイル操作を一本化した統合エージェント体験に移行。

以前との違い

半年前は Operator が「ブラウザを操作するサービス」、ChatGPT が「会話するサービス」と別々のブランドで存在していました。使い分けが必要で「どっちを使えばいいか」と迷うユーザーが多かった状態です。今回、独立サイトを廃止し ChatGPT に統合されました。

なぜ重要か

ChatGPT の画面から、そのままウェブ操作・リサーチ・ファイル編集までを呼び出せるようになります。「何かを調べて、ファイルにまとめて」という指示が 1 画面で完結します。ただし Plus は月 40 件というエージェントメッセージ上限があるため、毎日使う人は月末に詰まる可能性があります。

ChatGPT Agent、Plus は月 40 件の上限に注意

ChatGPT Agent(旧Operator)ChatGPT Agent(旧Operator)
何が起きたか

Plus: $20/月(月40エージェントメッセージ) Pro: $200/月(月400エージェントメッセージ) Team: ~$30/ユーザー/月 Enterprise / Edu: 近日対応予定

以前との違い

旧 Operator 時代はエージェント機能の料金体系が明確でなく、「ChatGPT Plus に入れば使える」という雰囲気でした。今回、月あたりのメッセージ数で上限が設けられ、プラン別に数字が明示されました。

なぜ重要か

Plus の $20/月で月 40 件というのは、週 2〜3 回使うと月末に上限に当たるペースです。「毎日調査を投げたい」なら Pro ($200/月・400 件) か他サービスとの並用を考える必要があります。逆に月数回の確認用途なら Plus で十分。同じ $200/月の Manus Pro Top と比べると、件数 (400 件) vs クレジット (40,000) と構造が異なり単純比較はしにくいですが、選択肢が出揃ってきました。

B · Theme of the day

AI がコードを書く前に計画を一緒に詰められるように

Devin 2.0 が「タスクを渡したら後は任せる」から「計画を一緒に確認してから走る」モードを追加。ChatGPT Agent も職場ツールへの書き込みが可能になりました。

Devin 2.0、計画を人間が確認してから動く

DevinDevin
何が起きたか

Devin 2.0でInteractive Planning(タスク前に計画を対話調整する機能)・Devin Wiki・並列セッション対応を追加。

以前との違い

これまでの Devin は「タスクを投げたら、後は Devin が考えて PR まで完走する」スタイルでした。方向が外れていても途中で気づきにくく、「完成してみたら意図と違った」というフィードバックが多かったです。特に大きめのリファクタや機能追加では、最初の計画のズレが最後に大きな手戻りになる問題がありました。

なぜ重要か

Interactive Planning で、Devin が立てた計画を実装前に人間がレビューし修正できます。「自律で動かせる便利さ」と「精度への不安」のバランスを取りやすくなります。並列セッションで複数タスクを同時走行できるのもスループット向上に直結します。Devin は ACU 課金(1 ACU ≈ 15 分の自律作業で $2)と高めなので、計画段階で方向修正できることはコスト削減にも効きます。逆に、小さなタスクを気軽に投げる使い方には誤差レベルの変化です。

ChatGPT Agent がメールやスプレッドシートも操作可能に

ChatGPT Agent(旧Operator)ChatGPT Agent(旧Operator)
何が起きたか

Workspace Agentsを追加:メール・ドキュメントリポジトリ等の外部データと連携しスプレッドシート編集・フォーム入力も可能に

以前との違い

先月まで ChatGPT Agent(旧 Operator)はウェブブラウザの操作が中心で、既存の社内ファイルやメールには手が届きませんでした。「調べる」「読む」は得意でも「社内のデータを更新する」は別途手作業が必要な状態でした。

なぜ重要か

メールの下書きを作ってそのまま送信したり、スプレッドシートのデータを更新したりを ChatGPT に任せる選択肢ができます。「調べて → まとめて → 更新する」の一連が一度の指示で完走するシナリオが増えます。ただし月 40 件 (Plus) の上限は変わらないので、この機能をフル活用したい人は Pro の検討が現実的です。実際のデータ接続はワークスペースの設定が必要なので、試す前に一手間かかります。

C · Theme of the day

スマホと PC を AI に動かさせる選択肢が増える

MultiOn が AGI-0 としてリブランドしスマホ操作エージェントへ。Rabbit R1 は USB 1 本で PC を AI 操作できる DLAM を追加。デバイスを AI が代わりに動かす流れが具体化してきました。

AGI-0、スマホアプリを音声で代理操作するエージェントに

MultiOn / AGI-0MultiOn / AGI-0
何が起きたか

AGI, Inc. としてリブランド。フラッグシップ製品 AGI-0 はAndroidネイティブのモバイルエージェント(プライベートベータ)で、音声・テキスト指示でスマートフォン上の任意アプリを操作可能。ウェイトリスト3万人超。旧ブラウザ自動化APIは法人向けに継続。

以前との違い

MultiOn はこれまでブラウザ自動化 API を提供する開発者向けサービスが中心でした。「自分のスマホで使う」イメージは薄く、一般ユーザーへの認知度も低い状態でした。今回 AGI, Inc. としてリブランドし、AGI-0 という Android アプリを中核に据えた体制に変わります。

なぜ重要か

「Uber を音声で呼ぶ」「LinkedIn の接続申請を自動で出す」といった、スマートフォン上の日常操作を AI が代わりにやる方向性が明確になりました。ウェイトリスト 3 万人超という需要がある一方、まだ Android プライベートベータです。iOS 対応も未確定で、実際に試せるのは当面ウェイトリスト順。「面白そう」な段階であって、今すぐ業務に組み込む話ではないです。

Rabbit R1、USB 1 本で PC を AI に操作させられる

Rabbit R1Rabbit R1
何が起きたか

2026年アップデート:DLAM(USB接続だけでソフトインストール不要のPC操作)とOpenClaw Alpha(ローカル環境向け音声駆動オープンソースエージェント)を追加。

以前との違い

Rabbit R1 は 2024 年のデビュー当初、「LAM(大規模行動モデル)でスマホアプリを代理操作する」という構想が話題になりましたが、実際にはほぼ機能しませんでした。その後 Android ベースの LLM アシスタントとして機能を積み上げてきましたが、「スマホで代替可能では」という批判が続いていました。今回、PC との連携に踏み込む 2 つの機能を追加しました。

なぜ重要か

DLAM は USB を差すだけで PC のブラウザやアプリを AI が操作する機能で、ソフトウェアのインストール不要というのは導入ハードルが低い点です。OpenClaw はローカル環境での音声操作エージェントで、オープンソース公開ということもあり開発者寄りの話です。ただし Rabbit R1 の信頼性については「ここから立て直せるか」という目線で見られている段階なので、新機能への期待は控えめに。OpenClaw はアルファ版なので実用には時間がかかります。

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