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新秩父宮ラグビー場が30年開業へ着工、弓なりの大屋根を内藤廣氏が監修

日経XTECH / 3/19/2026

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Key Points

  • 26年2月3日に新秩父宮ラグビー場の建設に着工し、30年の開業を目指す。
  • 事業は鹿島が代表企業となり、三井不動産・東京建物・東京ドームの4社で実施する再開発プロジェクトの第一弾。
  • 設計は鹿島・松田平田設計JV、設計協力に内藤廣建築設計事務所とPOPULOUSが関与し、弓なりの大屋根を内藤廣が監修。
  • 現在の秩父宮ラグビー場跡地には新神宮球場を建設予定で、ネーミングライツはSMBCが獲得し副名称はSMBC Olive SQUAREとなる。

 東京都の明治神宮外苑では、三井不動産が主導して「世界に誇るスポーツクラスター」を構築する再開発プロジェクト「神宮外苑地区まちづくり」が進んでいる。その第1弾となるのが、日本初の屋内型多目的ラグビー施設を建設する「新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業」である。鹿島が代表企業を務め、三井不動産と東京建物、東京ドームの4社で構成する事業者の秩父宮ラグビー場(東京・港)は2030年の開業を目指し、26年2月3日に新秩父宮ラグビー場の建設に着工した。

 施設の設計は、鹿島・松田平田設計JV(共同企業体)が手掛ける。設計協力者として、内藤廣建築設計事務所(東京・千代田)と米国の設計事務所POPULOUSも参画。施工は鹿島が担当する。鹿島は事業者の代表であり、設計・施工も担う。

 内藤事務所は特徴的な弓なりの大屋根を監修し、周辺施設と調和するデザインを考案した。弓なりの大屋根は現在の秩父宮ラグビー場(1947年竣工)における建設時の観客席デザインを継承するものだ。一方、世界中で数多くのスタジアムやアリーナを手掛けてきたPOPULOUSは、施設内の商業スペースやバックヤード、観客席などを監修した。

2030年に開業を予定する都内の「新秩父宮ラグビー場(仮称)」。特徴的な弓なりの大屋根デザインは内藤廣建築設計事務所が監修した。三井住友フィナンシャルグループが施設のネーミングライツを取得し、副名称として「SMBC Olive SQUARE」を使うことになった(出所:秩父宮ラグビー場)
2030年に開業を予定する都内の「新秩父宮ラグビー場(仮称)」。特徴的な弓なりの大屋根デザインは内藤廣建築設計事務所が監修した。三井住友フィナンシャルグループが施設のネーミングライツを取得し、副名称として「SMBC Olive SQUARE」を使うことになった(出所:秩父宮ラグビー場)
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26年2月3日に着工した新秩父宮ラグビー場の建設地。奥にMUFGスタジアム(国立競技場)が見える(写真:日経クロステック)
26年2月3日に着工した新秩父宮ラグビー場の建設地。奥にMUFGスタジアム(国立競技場)が見える(写真:日経クロステック)
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 新秩父宮ラグビー場はラグビーの聖地とされる秩父宮ラグビー場が老朽化したため、建て替えるものだ。工事は2期に分かれている。1期は国際試合を開催できる施設水準を満たす新ラグビー場の建設で、30年に開業予定だ。続く2期では南側の隣接地に広場を整備する。その間、現在の秩父宮ラグビー場の跡地には新しい野球場(新神宮球場)を建設することになっている。

現在の秩父宮ラグビー場。ラグビーの「リーグワン」などで今も利用されている。26年2月12日撮影(写真:日経クロステック)
現在の秩父宮ラグビー場。ラグビーの「リーグワン」などで今も利用されている。26年2月12日撮影(写真:日経クロステック)
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新秩父宮ラグビー場と周辺施設の配置図(出所:秩父宮ラグビー場)
新秩父宮ラグビー場と周辺施設の配置図(出所:秩父宮ラグビー場)
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 新秩父宮ラグビー場はMUFGスタジアム(国立競技場)に隣接する神宮第二球場の跡地に建てる。現在の秩父宮ラグビー場の北側になる。敷地面積は約3万4000m2。施設は地下1階・地上8階建てで、延べ面積は約7万3000m2。構造は地上部が鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨造。地下部はRC造。

 施設は東西のスタンドを均等にする「ダブルメインスタンド」を採用し、座席数は約1万5000席を確保する。イベント開催時には最大で2万5000人を収容できるようにする。都内では東京ドームに次ぐ収容規模になる予定だ。

 高さは46.25mで、屋根は上部を垂直方向に分節する傾斜屋根にして圧迫感を抑える。軒高は近隣のMUFGスタジアムや明治神宮聖徳記念絵画館と同程度にそろえ、周辺施設と調和を図る。施設南側の開口部は開放し、フィールドから2期工事で整備する南側広場までが連続した空間を創出する。

新秩父宮ラグビー場は人工芝を採用する。年間で約60日をラグビーの試合で利用することを想定。現在の秩父宮ラグビー場は天然芝だが用途は限られ、維持管理にも手間がかかった(出所:秩父宮ラグビー場)
新秩父宮ラグビー場は人工芝を採用する。年間で約60日をラグビーの試合で利用することを想定。現在の秩父宮ラグビー場は天然芝だが用途は限られ、維持管理にも手間がかかった(出所:秩父宮ラグビー場)
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新秩父宮ラグビー場はラグビーの試合だけでなく、音楽ライブなどにも利用する。最大2万5000人を収容可能で、運営には三井不動産の傘下である東京ドームのノウハウを生かす。東京ドームは今回の事業者の構成会社に名を連ねる(出所:秩父宮ラグビー場)
新秩父宮ラグビー場はラグビーの試合だけでなく、音楽ライブなどにも利用する。最大2万5000人を収容可能で、運営には三井不動産の傘下である東京ドームのノウハウを生かす。東京ドームは今回の事業者の構成会社に名を連ねる(出所:秩父宮ラグビー場)
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