京浜急行本線連続立体交差事業の一環で、新幹線を含む10線の上をまたぐように総重量3300tのトラス桁が架設された。一部に仮設トラスを含んでおり、架け替え完了には残り10回の工程を経なければならない。
事業主体の東京都がJR東日本に委託して実施する京急本線の品川─北品川間の八ツ山跨線(こせん)線路橋の工事現場で、2026年2月23日午前1時25分ごろ、巨大なトラス桁が静かに送り出された。
送り出しの速度は毎分2m。工事に要する時間と送り出し作業中のトラス桁のバランスなどを考慮して決めた。
40分ほどで約76mを送り出し、残り1mの地点に到達。その後、到達点側で据え付け作業を実施して、午前2時25分ごろに送り出し作業が完了した。送り出しの開始からちょうど1時間ほどで、JR東日本の在来線8線とJR東海の東海道新幹線2線の計10線をまたぐように橋が架かった。
架け替え工事は27年度までに計11回の作業工程が計画されており、今回の送り出しは第1回となる。1回目は2日に分けて計95.8mを送り出した。まず、26年2月3日に18.75mを送り出して、台車が走行するレール桁のたわみや、仮支柱の杭の沈下量などが管理値内に収まっていたことを確認。続いて、2月23日に77.05mを送り出した。
送り出しの到達点(北品川側)付近には既存の京急本線の線路や踏切があり、作業できる空間が限られる。今回送り出したのは、本設トラスの前方と後方を仮設トラスが挟む形態の桁だ。今後、前方の仮設トラス桁を徐々に解体しながら本設トラス桁を送り出す。27年度までに10m程度の送り出しや旋回による平面位置の調整を計10回にわたり実施し、計画位置へ本設トラス桁を設置する予定だ。
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