理化学研究所は次世代スーパーコンピューター「富岳NEXT」で、CPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理半導体)を搭載するサーバーの冷却技術を刷新する。「富岳」に使った冷水ではなく、30℃を超える温水でサーバーを冷やす。冷凍機(チラー)を不要にし、冷却電力を富岳比で2割減らす。AI(人工知能)時代に求められる省エネ型の計算基盤構築を狙う。
「限られたコストで計算能力を最大限高める」。富岳NEXTの冷却システムや電源の設備設計を担う理化学研究所計算科学研究センターの三浦信一氏(運用技術部門施設運転技術ユニットリーダー)は、開発目標をこう語る。演算効率を指すアプリケーション性能を富岳の最大100倍に高めつつ、消費電力の増加は約3割に抑える。
富岳NEXTでは、冷却用のチラーを使わずクーリングタワー(冷却塔)でつくる温水のみを使ってサーバーを冷やすのが大きな特徴だ。
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